沢村、剛腕復活1勝!感無量「こうして戻って来られた」

[ 2014年7月7日 05:30 ]

<巨・中>6回2死一塁、森野を捕邪飛に打ち取ってグラブをたたく沢村

セ・リーグ 巨人3-1中日

(7月6日 東京D)
 剛腕が帰ってきた。巨人の沢村拓一投手(26)が6日、中日戦で今季初登板初先発し、8回7安打1失点。8三振を奪う力投で、昨年10月8日ヤクルト戦(東京ドーム)以来271日ぶりとなる今季初勝利を挙げた。2月の宮崎春季キャンプで右肩違和感を訴え、2軍生活を送ってきた10年ドラフト1位右腕。最速152キロをマークし、121球を投げ抜いた。見事なカムバックを見せ、チームに今季初の同一カード3連勝、今季最多の貯金15をもたらした。
【試合結果】

 試合後の会見。沢村は報道陣に「座ってもいいですか」と断って椅子に腰掛けた。疲れがどっと出た。復帰戦の重圧と緊張感は相当だったのだろう。お立ち台で浴びた東京ドームの大歓声。目は真っ赤だった。感謝の気持ちでいっぱいだった。

 「(もう)一回も(大歓声を)聞けないんじゃないかというところから(リハビリが)始まって…。こうして戻って来られた。ファンの方の声援がどれだけ奮い立たせてくれるのか、あらためて気づきました」

 最速152キロを3球含む21球が150キロ台。直球主体の投球スタイルは以前と変わらない。4回にはルナ、森野、和田の中軸から3者連続空振り三振を奪った。決め球は全てフォーク。直球に威力があったからこそフォークも生きた。8回で121球を投げ抜き、1失点。1軍で初めてバッテリーを組んだ新人の小林と息を合わせ「尊重しながらできた」と言った。

 春季キャンプ3日目に右肩の不安を訴えた。異変は中継ぎへ配置転換された昨年9月からあった。先発とは違い、連日ブルペンで準備。当時「中継ぎの方の大変さ、準備の難しさが分かりました」と痛感した。そのとまどいは右肩違和感となって表れた。洗髪時に痛みを伴うこともあった。

 精密検査を受けた。球団発表は「大きな異常はなし」とされたが、複数の関係者によれば「軽度の関節唇損傷」がみられたという。保存治療の道を選びながら症状の改善がみられなければ「手術」という方針が出ていた。沢村にも伝えられた。

 先の見えないリハビリ生活で学んだことがある。影響を受けたのは、それぞれ肩と肘の手術を受けた高木康、野間口。沢村以上に重い故障でなかなか光は見えてこない。それでも全体練習より2時間以上早い、午前7時前には球場入り。その姿に「ケガしたからじゃない。自己管理できなかったから2軍にいるんだ」と甘えに気づいた。

 2人を参考に、同じ順番でメニューをこなすことで日々の患部の変化を感じ取りやすくした。禁酒もした。この日、2軍生活の感想を問われ「ケガをする前に防ぐというのが正解なんじゃないかと思う」と答えたのは、そんな思いからだった。

 約3カ月遅れの開幕を白星で飾った。どん底からはい上がった剛腕が、戦いの輪の中に戻ってきた。

 ▼巨人・原監督 (2日前の)ブルペンを「自分の目で見させてくれ」と言った。よく映った。「頑張ろう、スタートしよう」と声をかけた。時間はかかりましたが、いい時間を過ごしてきたように見えました。

 ▼巨人・川口投手総合コーチ きょうはいい方の沢村が出たね。(今後)ローテーションにも入ってくると思う。

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