長野 ノッてきた5戦10打点 原監督「非常に存在感がある」

[ 2014年7月6日 05:30 ]

<巨・中>10回1死二塁、サヨナラ打を放った長野(中央)はロペス(背5)、アンダーソン(右)の祝福を受ける

セ・リーグ 巨人7-6中日

(7月5日 東京D)
 巨人ナインの歓喜の輪で、ヒーローだけが苦もんの表情を浮かべていた。水しぶきの祝福を受けた長野はなぜか「目が痛い!痛いよ」と連呼、必死に逃げ回っていた。かんきつ系の果汁入りスポーツドリンクも混ざっていたのだ。

 それでも、自身が演出した劇的勝利の味は格別だった。延長10回1死二塁。昨年8月29日阪神戦(東京ドーム)以来のサヨナラの一打は左中間に抜けた。チームの貯金も今季最多の14。長野は「野球は何があるか分からない。最後まで諦めずにいきました。来た球を振ろうと思った」と喜びを爆発させた。

 積極性と集中力、そして確かな読みが生んだサヨナラ打だった。カウント3ボール。一塁が空いていたため、併殺狙いで歩かされる可能性もあった。ベンチからのサインは「思い切りいけ」。迷わず131キロスライダーを叩いた。

 同点で迎えた8回1死二、三塁からの右中間2点二塁打は打席での工夫から生まれた。2球目に代走・寺内が二塁盗塁に成功。ここで三塁走者の村田にも代走・鈴木が送られた。「二転、三転と局面が変わる。せわしない用兵となった」と原監督は説明したが、勝負に出たベンチの意図は伝わった。バットを一握り短く持ちかえ、コンパクトに振り抜いた。

 一時は9番まで打順は落ちた。だが、リーグ戦再開後は6番に上がって5試合で10打点。橋上打撃コーチは「軸足(右足)に乗っている時間が長くなった。球を見る時間も長くなる」と説明。一時は「合う打順がない」と厳しかった原監督も「非常に存在感がある」と復調を感じ取っている。

 全日程の半分の72試合目。昨年は前半72試合が打率・241に対し、後半は・324と変わり身をみせた。

 「そろそろ上げないと打率も上がらなくなってしまう。夏の方が好き。結果を残して試合に出ることが一番だし、少しでも貢献したい」

 逆転、同点、勝ち越し、同点、サヨナラ。目まぐるしい展開で「2本の殊勲打」を放った長野の季節はこれからだ。

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