藤浪“ヤク払い”任せろ!好データ…神宮以外なら勝率10割

[ 2014年7月1日 08:30 ]

<阪神練習>投内連係をする藤浪

 いざ“ヤク払い”だ。1日のヤクルト戦に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(20)が30日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加し、リーグ戦再開後初登板へ向けて調整した。チームの連敗ストップはもちろん、低迷打開へ向け7月反攻の先陣を切る。

 「今はチームの空気がよくないと思う。しっかり(いい)流れをつくれるように、自分の仕事をしっかりとしたい」

 決意を新たにした背番号19の背中をデータも後押しする。ヤクルトとは今季初対戦で昨季対戦成績は7試合2勝3敗、防御率3・05と決して優勢とは言えないものだった。ただし舞台が神宮以外となれば話は別。甲子園、京セラドーム大阪で登板したホームゲーム4試合では2勝0敗、防御率1・50。勝率10割を誇る。今回は倉敷マスカットスタジアムで主催試合と、地の利は藤浪にある。

 追い風も吹く。ヤクルト打線は現在バレンティン、畠山ら主軸を欠き、一発を浴びる“怖さ”が少ない。ただ、チーム打率・285でリーグトップを誇り油断は禁物。「(主軸が)いなくてもチームとして点を取っている印象が強い。やらしい野球に負けないよう落ち着いて自分の投球をしたい」と普段通りの投球で5勝目を狙う。

 慣れない地方のマウンドも心配ご無用だ。初の地方球場での登板となった5月13日の広島戦(米子)では勝ち星にこそ恵まれなかったものの、7回1失点と好投。今回も「歩幅などを合わせれば大丈夫。しっかり対応したい」と意に介さない。

 この日、エース能見が出場選手登録を抹消された。その分、藤浪の双肩にかかる期待と重圧は、おのずと大きくなる。昨季は7、8月の夏場で6勝を積み上げた「夏男」。負の連鎖を断ち切ってみせる。

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