ソフトB柳田 西武ドームで場外弾 推定145メートル

[ 2014年6月29日 05:30 ]

<西・ソ>3回無死、右越えにソロ本塁打を放つ柳田

パ・リーグ ソフトバンク6―8西武

(6月28日 西武D)
 ソフトバンクは交流戦終盤の上り調子からは想像もつかない連敗。それでも交流戦最高打率・301をマークした打線は、初回に3点を先制するなど相変わらず活発だった。圧巻は柳田の場外弾。

 3回だ。西武の2番手・藤原の1ボールからの2球目、外角高めの直球を豪快なフルスイングで叩いた。打球は高い弾道のまま外野観客席を越え、吹き抜けとなっているバックスクリーン右の壁の上を抜けていった。

 「完璧でした。真芯だったので飛ぶなと。(場外に消えていくのを)ゆっくり見てました」

 推定145メートル。柳田本人も認める驚異の一撃だった。右大臀(だいでん)筋肉離れが癒えた内川が戦列に戻っても3番に座り続ける理由をそのバットで証明してみせた。柳田自身は打順にこだわりがなく「試合に出られるだけでうれしい」と日頃から話しているが、初回にも先制の右前打を放つなどクリーンアップにふさわしい打撃を披露。3番は与えられたものではなく勝ち取った打順だ。

 内川も気を吐いた。初回に4連打目となる中前打を放ち、8回2死二塁の場面では中越え適時二塁打。復帰2試合目にして打点をマークした。「あの方向(右中間寄り)にヒットが出たのはよかった。試合勘はもともと気にしてない」。DHでの出場が続くが、打順は前日の6番から5番に上がり、その存在感を見せつけた。

 柳田の好調ぶりに加えて、内川の復帰で相手に圧力をかける打線の姿はさらに脅威を増した。投打の歯車がかみ合わず3連敗し、首位・オリックスとのゲーム差は2・5と開いたが、下を向く必要などはない。

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2014年6月29日のニュース