イチロー 禁断ダイブ 普段は「走り抜けた方が速い」も

[ 2014年6月29日 05:30 ]

<ヤンキース・レッドソックス>2回2死一塁、ドリューの打球に跳び込んで好捕するイチロー

ア・リーグ ヤンキース6―0レッドソックス

(6月27日 ニューヨーク)
 伝統の一戦で禁断のプレーを見せた!ヤンキースのイチロー外野手(40)が27日(日本時間28日)、レッドソックス戦の2回に華麗なダイビングキャッチを披露した。走り抜けた方が速いという持論や故障防止などのため、普段は避けているダイブを敢行。バットは無安打に終わったが、守備で勝利に貢献した。

 1―0の2回2死一塁、左打者のドルーが外角スライダーを引っ張った打球は右中間方向に上がった。しかし、バットの先で引っ掛けた当たりには不規則な回転がかかり、右翼イチローの打球への反応が一瞬遅れた。

 「左のああいう打球は瞬間的に正確に判断するのは難しい。バットの先ですから。初めの段階では分からない。ちょっと体重が後ろにいった」

 打球は急激に失速して浅い飛球に。目を離さずに全力で前進すると、珍しく頭から飛び込んでキャッチ。最後は勢い余って体は1回転した。

 メジャーでも01年から10年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているが、イチローの美技と言えば、フェンス際のジャンピングキャッチやスライディングキャッチのイメージが強い。頭から飛び込まないのは、確固たる理由がある。球際の打球を捕る際は「走り抜けた方が速い」というのが持論。以前「頭から行くのはそうでなくても捕れるものが多い。昔はわざと目立とうとやっていました。高校までですけどね」と話したこともある。

 味方野手との衝突を避ける意図もある。ダイビングキャッチはオリックス時代は一度しかなく、メジャーでも極めてまれ。その封印をライバルとの対戦で解き、満員の地元ファンを沸かせた。

 めったにしないプレーでも、ベテランの引き出しにはしっかりと用意してある。「通常のいいスタートが切れれば飛び込む必要は全くない。(スタートが遅れて)スピードが出ないケースではああいう形にもなりうる」と淡々と説明。26日にジーターが40歳の誕生日を迎え、40歳以上の野手2人が同時に先発に名を連ねるのは球団史上初となったが、イチローは変わらぬ存在感を放っていた。

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