大谷、月間MVPいける!また160キロ&7回2失点7勝

[ 2014年6月26日 05:30 ]

<D・日>3回1死、金城の打球を左手首に受ける大谷

交流戦 日本ハム4―2DeNA

(6月25日 横浜)
 日本ハム・大谷翔平投手(19)は25日、DeNA戦に先発。交流戦のラスト登板で、7回を4安打2失点と好投した。今季7勝目を挙げると同時に、「二刀流」2年目で10勝に到達。6月は登板した全4試合で球速160キロをマークし、3勝0敗で防御率1・37。初の月間最優秀選手(MVP)にも大きく前進した。大谷のこの1勝で、今年で10年目を迎えた交流戦はあと1試合を残して、パ・リーグの71勝69敗3分け。5年連続9度目の勝ち越しが確定した。

 絶対に抑える。強い気持ちがボールに乗り移った。6回1死一、二塁からグリエルに右越え二塁打を許すなど2点差に詰め寄られた。なおも2死三塁。大谷のギアが無意識に1段階上がった。

 「きょうは空振りが取れるイメージがなかったが、その代わりに(球威で)バットを押し込んで内野ゴロを打たせるイメージができていた」

 バルディリスの初球に158キロを計測すると、2球目は4試合連続となる自己最速タイの160キロで二ゴロに仕留めた。過去3度の160キロはいずれも初、2回だったが、初めて試合中盤でマークした。

 4回まで無安打投球ながら、直球は150キロ台前半で「ブルペンは調子良くなかったし、(試合に入っても)今までの中で状態は結構下の方だったが、自分なりに修正できた」。7回は圧巻の3者連続空振り三振で締めて、胸を張ってマウンドを降りた。

 ここ2試合は登板中に右ふくらはぎをつって降板していたが、この日はまた違うアクシデントに見舞われた。2回1死一塁でけん制球が一塁走者のバルディリスの首を直撃。一瞬、球場は静まり返った。続く3回1死では金城のライナーを左手首に受けたが、テーピング処置だけで再びマウンドへ。「(あす以降)腫れると思うけれど、内出血も大したことないので…」

交流戦、そして6月最後の登板で自身5連勝、チーム単独トップとなる7勝目。8年ぶりの交流戦負け越しと、約1カ月ぶりの借金生活を食い止めた右腕に、栗山監督は「(6回を)2点で我慢してくれたのが大きい」と目を細めた。

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