沖縄水産 逆転快幕!不祥事で荒れた古豪が復活へ第一歩

[ 2014年6月22日 05:30 ]

<八重山・沖縄水産>5回2死一、三塁、上間の適時二塁打で、逆転の生還を果たす城間

沖縄大会1回戦 沖縄水産2―1八重山

(6月21日 コザしんきんスタジアム)
 第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の出場校を決める地方大会が21日、沖縄と南北海道で開幕。61校出場の沖縄大会では1990、91年と夏の甲子園大会で2年連続準優勝した沖縄水産などが2回戦に勝ち上がり2006年の第88回大会に出場した八重山商工は初戦で敗れた。また、東東京、西東京、鹿児島などで組み合わせが決まった。

 2―1の逆転勝ち。開幕戦で沖縄一番星を挙げた「沖水」が、古豪復活へ、16年ぶりの甲子園へ一歩を踏み出した。

 「この試合だけは(選手を)絶対に勝たせてあげたかった。うれしい」

 昨年8月に就任したばかりの新垣隆夫監督は感慨深げに話した。それもそのはずだった。1980、90年代は甲子園の常連校として名をはせ、夏の甲子園は沖縄勢最多の20勝。新垣渚(ソフトバンク)らプロ野球界にも多くの選手を送り出してきた。しかし、近年は不振続きで、98年の春夏連続甲子園出場を最後に全国大会の舞台から姿を消した。さらに元監督の部活動費の横領が発覚。今年4月には元監督に2年間の謹慎処分が下るなど暗い話題が多かった。

 新垣監督が「スタートラインは正常な部活動に戻すことでした」と振り返るように、不祥事続きで部内は荒れに荒れていたという。そこで「自分たちのために野球をやろう。“沖水”の伝統や看板はいったん下ろす」とナインに呼び掛け、部内の結束を高めることを目指した。生活面を中心に「心の改革」に着手。野球でも練習前の準備運動を一番大切にするなど、基本を徹底した。

 その成果は夏の初戦で出た。1点を追う5回。2死から死球、右前打で一、三塁とした。この好機に上間が「8、9番がつないでくれたので、自分も決めるというより後ろにつないでいく気持ちでした」と初球を狙って、左越えの2点適時二塁打。ナインの結束でワンチャンスをものにした。

 2回戦の相手は甲子園4季連続出場を目指す優勝候補筆頭の沖縄尚学。逆転打の上間は「沖尚なのでやるだけ。僕らは変わろうと努力してきた。名前負けしないように戦いたい」と静かに闘志を燃やした。

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