4番村田に代打由伸も不発…原監督 勝負手も実らず

[ 2014年6月22日 05:30 ]

<巨・ソ>9回無死二塁、村田(左)の代打に高橋由(右)を送り出す原監督(奥)

交流戦 巨人1-3ソフトバンク

(6月21日 東京D)
 「代打・高橋由」のコールに東京ドームはどよめいた。2点を追う9回無死二塁。迎える打者は巨人4番の村田だった。打席に向かう直前に呼び止められた背番号25は表情を失っていた。

 勝てば2年ぶりの交流戦優勝が決まる試合で、原監督が打った勝負手。結果はサファテの154キロ速球に空振り三振に倒れた。

 「あそこは由伸の方が分があると判断した」

 指揮官は試合後、短く説明した。昨年も4番に代打を送ったケースが3度あり、不思議なことではない。ただ、村田は前の打席の6回に左前打。4回無死一、二塁でも、遊撃手・今宮の好守に阻まれた(遊ゴロ併殺)が、中前に抜けようかという鋭い打球を放っていた。それでも、15日の楽天戦(コボスタ宮城)の9回に代打で右前打し、則本攻略へとつなげた高橋由のバットにかけた。

 続く阿部、アンダーソンも凡退。原監督の執念のタクトは実らなかった。村田は「(帆足に対しては)感じは良かった。あした頑張るよ」とだけ話して球場を後にした。

 7連勝後の2連敗。22日の最終戦は、勝った方が優勝の大一番となる。昨年の日本シリーズ第7戦で楽天に敗れた悔しさは全員が覚えている。原監督は「きょうが非常に重要な位置づけだったが、あすを迎えられる。どこか喜びを感じて戦いたい」と締めくくった。2年ぶり2度目の戴冠は、総力を挙げての決戦となる。

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2014年6月22日のニュース