坂本が起爆剤!巨人、1カ月ぶり2桁得点で今季最多貯金9

[ 2014年6月13日 05:30 ]

<日・巨>8回2死三塁、この日3本目の安打となる適時打を左前に放つ坂本

交流戦 巨人11―2日本ハム

(6月12日 札幌D)
 交流戦首位の巨人は12日、打線が爆発し、日本ハムに11―2で快勝。4連勝で今季最多の貯金9とした。坂本勇人内野手(25)が3回に先制の適時二塁打を放つなど、猛打賞の活躍。打線は16安打11得点で、5月7日のDeNA戦(東京ドーム)以来28試合ぶりの2桁得点で大勝した。

 試合後、バスに乗り込む坂本の足取りはいつも以上に軽かった。3安打2打点で打線に火をつけたリードオフマンは「久しぶりに思い切ったバッティングができたと思います」と声を弾ませた。

 初回にいきなり左中間二塁打。これで手応えをつかむと、3回1死一塁から浦野の高め140キロ直球を左中間へはじき返し、先制の適時二塁打。「腕をうまくたたんで、うまく打てました」と頬を緩めた。さらに、7点リードの8回2死三塁からダメ押しの左前適時打。5月5日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、30試合ぶりとなる今季5度目の猛打賞で打線をけん引した。

 4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の守備で顔にボールを当て、鼻骨を骨折。9日のロッテ戦(東京ドーム)前には右足首に痛みを訴えてスタメンを外れるなど、万全の状態ではない。試合前後には入念なストレッチやマッサージを受けるなどケアを欠かさず、体調管理に人一倍気を使う。前日から「1番」で復帰。この日を含めて坂本が打点を挙げた試合は12勝1敗と、まさに打線の起爆剤となっている。

 16安打11得点で大勝。5月7日のDeNA戦(東京ドーム)以来、28試合ぶりとなる2桁得点だ。ただ打つだけではない。4―2の6回1死一塁から亀井が左前打。ここで一塁走者・阿部が相手の緩慢な守備を見逃さず、三塁を陥れた。5―2の6回1死一、三塁では重盗を仕掛け、一塁走者・長野が刺される間に三塁走者・亀井が生還した。

 爆発力に機動力も加わり、相手にとって嫌らしさを増している。原監督は「(阿部)慎之助は練習でも元気が出てきた。チーム全体に活力を与えている。動きも3分の1拍子から4分の1拍子に変わった気がする」と独特の表現で主将の復調に目を細め、「いろんな意味で躍動感のあるゲームだった」とうなずいた。今季2度目の4連勝で、貯金は今季最多の9。坂本は「プレーに影響ないので思い切ってやりたい」と頼もしく言い切った。

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