藤浪4勝 仙台でマー君乗り移った!自己最速156キロ

[ 2014年6月5日 05:30 ]

<楽・神>7回1死一塁、岡島の打球をキャッチする藤浪

交流戦 阪神9-1楽天

(6月4日 コボスタ宮城)
 決して、ベストの投球ではなかった。7回6安打1失点(自責0)。「内容自体はよくなかったですね。自分のエラーで点を取られたので。(自己採点は)60点くらいですかね」。試合後のヒーローインタビューも、どこか威勢に欠けた。それでも阪神・藤浪は勝った。

 今季初の登板2試合連続勝利。交流戦ビジター通算4度目の登板で初勝利を飾り、昨年は0勝2敗に終わった6月に勝ち星をマーク。「日本のエース」となるまでに立ちはだかる壁を、また一つ、打ち破った。

 初回から杜(もり)の都に「足跡」を残した。西田を空振り三振に仕留めた内角高めの直球は、公式戦自己最速となる156キロをマーク。「スピードが出たのは素直に嬉しいですが、あまり意識はしません」とは言うものの、その球威がこの日の気迫を物語っていた。

 その初回。2死一塁からジョーンズの投ゴロを自らの一塁悪送球で先制点を献上した。5月20日のオリックス戦(京セラドーム)でも初回に自らの一塁悪送球で傷口を広げ、自己最短2回6失点KOを食らっていた。だが、同じ轍(てつ)は踏まなかった。後続を断って最少失点で切り抜け、波に乗った。

 昨年6月16日。ここ仙台で、格の違いを見せつけられた。ヤンキースで活躍する田中との最初で最後の投げ合い。5回途中3失点KOを食らった藤浪は、ベンチから田中の投球に目を奪われていた。特に着目していたのは、得点圏に走者を背負った場面の投球だった。「田中さんの勝負どころでの力の入れ方は本当にすごいと思う」。ピンチでギアを入れ替える田中の完封劇に圧倒され、刺激を受けた。そして自らの投球にも採り入れた。

 この日はまさに「マー君」ばりの投球を展開。1、2、4、6回と得点圏に走者を背負った場面でギアを入れ替えた。150キロ超の直球、切れ味鋭いカットボール主体に窮地を切り抜け「あと一本」を許さなかった。だからこそ「60点」の状態でも勝つことができた。

 前夜サヨナラ負けを喫したチームの悪いムードを振り払う今季4勝目。しっかり結果を残し、一人前のローテーション投手としての役割を果たした。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2014年6月5日のニュース