阪神ゴメス 初の右中間真っ二つ!“急所”外角低め逆らわず

[ 2014年6月2日 05:30 ]

<日・神>3回1死満塁、走者一掃の適時二塁打を放ったゴメスは天を指さす

交流戦 阪神4-1日本ハム

(6月1日 札幌D)
 阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が1日の日本ハム戦(札幌ドーム)で新境地を開拓する一撃を放った。3回、1点を先制してなおも1死満塁の好機に、貴重な3点二塁打。14打席ぶりに飛び出した今季58本目の安打は、来日後初めて右中間を破った。4―1快勝で、連敗は3でストップ。3日からの、昨季日本一・楽天との仙台2連戦へ弾みをつけた。

 最終的に3点差だったから…ではない。ペナントレース残り90試合へ、覇権を争う虎にとっても、4番を務めるゴメスにとっても、非常に大きな意味を持つ3点二塁打だ。開幕後、初めて出た右中間を破る長打。ここ数試合、結果が出ない焦りから、外角の球を必死に迎えに行き、ワンバウンドになるボール球の変化球にも手を出していた。ましてや13打席連続無安打中。一歩間違えばドツボにはまりかねない状況で、上沢が投じたこん身の外角低め直球を逆らわずに打ち返した。

 「あの場面は、球種じゃないんだ。打てる球をしっかり叩くことを考えていた。低めのボールが、一番腕の伸びるところに来たからね。来た球を前に飛ばすことだけを考えていたよ」

 春先と比べると、当然相手の研究も進み、そう簡単には打たせてくれなくなった。4月終了時点で・327あった打率も・282まで下がり、同時にチームもやや失速気味。3位からなかなか抜け出せない。そんな中で新境地を開拓したG砲。ここに一筋の光を見る。

 「街もきれいだし、球場もいい。楽しめたよ」

 人生初の札幌。現地入りした5月30日の夜、マートン、俊介、緒方の4人で食事に出かけた。マートンが好む新鮮なカニや焼き肉に舌鼓を打ち、今回の2連戦に備えている。初戦こそ4打数無安打3三振と散々な結果で、チームもミランダにサヨナラ弾を喫した。この悔しさを晴らさずして、北の大地を去るわけにはいかない。助っ人からの借りは助っ人がお返し。逆方向への美しい弾道こそ、ゴメスがつかんだ再進撃への手応えだ。

 「久しぶりじゃないかな、右方向への安打は。きのう(31日)はよくなかったけど、きょうはきっちり結果を出した。ああいう当たりが出始めると、調子も戻ってくる」

 3日からは、昨年の日本一軍団、楽天と相まみえる。対決の地は仙台。3年前、未曽有の大震災に見舞われた場所だ。5月上旬、東京遠征中に人生初の地震を経験。「東日本大震災のことは、マートンや大木通訳からも聞いているよ」。東北の野球ファンに少しでも力を与えられるなら、喜んで全力プレーを披露する。札幌でつかんだ好感触が確かなものであることを、再び体現してみせる。

 ▼阪神・関川打撃コーチ(ゴメスについて)久しぶりにあっち方向(右方向)に打球が飛んだ。ワンチャンスで4番が打ってくれた。よく対応してくれた。

 ≪右方向58安打中9本≫ゴメス(神)の3点打は4月20日のヤクルト戦5回の左中間二塁打、同30日広島戦2回の中越え3ランに続く3度目。特別シフトを敷かれるほど警戒される左への打球に対して、右方向への打球は今季58安打を方向で大別しても内野3、左翼28、中堅18、右翼9と珍しく、適時打は4月12日の巨人戦8回に右安打で記録して以来3度目。右中間への安打は今回が初めてだ。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2014年6月2日のニュース