阪神・ゴメス ヒゲの誓い 内容秘密もノルマ達成まで剃らない

[ 2014年5月31日 09:01 ]

札幌に到着したゴメス

 阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が30日、“ヒゲの誓い”を立てた。約2週間前からヒゲを伸ばし始め、野球の成績に関して自身に課しているノルマを達成した時に剃ることを宣言。達成時期を1か月後と予想したことからも今後、毛むくじゃらに“変ぼう”していく可能性もありそうだ。チームは31日から日本ハムと2連戦を戦うため、空路で札幌入りした。

 もみあげから口周りを覆い尽くす立派なヒゲに、助っ人砲の秘めたる思いが込められていた。ゴメスは強面を崩して“決意”のほどを明かした。

 「自分の中で、ある目標というか、約束をしていて、それを達成できるまでヒゲを伸ばそうと思っているんだよ。(伸ばし始めたのは)2週間ぐらい前からかな」

 気になるノルマの詳細については、「それは秘密だ」とお茶目に笑ったものの、「野球の成績に関することで、決めていることがある」とうなずいた。目標到達の時期を、「1か月ぐらいかかるかもしれないな」として、幾つかのヒントを報道陣に与えた。

 4番を張る男だけに、有力視されるのは本塁打数か。開幕から51試合目となった28日の西武戦でチームトップの10号を放っただけに、20号を目標に掲げ、この1か月で量産態勢に入っていくのか。または、チーム最多となる43をマークする打点に照準を定めているのか。いずれにしても「(顔が)きれいになる時、自分の考えができている時だ」とうなずいた。

 「ゴメスのヒゲ」が、チーム内に“化学反応”を起こすかもしれない。昨年、海の向こうでは「ヒゲ軍団」が旋風を巻き起こした。ゴメスが12年にメジャーデビューを果たしたレッドソックスでは、キャンプ中にゴームズ、ナポリの2人がヒゲを伸ばし始め、チーム内に浸透。チームリーダーのペドロイアら多くの主力選手が追随してブームを巻き起こすと、結束を固めたナインは前年の最下位から一気にワールドシリーズ制覇まで上り詰めて見せた。

 阪神では現在、マートンもヒゲを蓄えており、2人の影響で、チーム内で流行する可能性もありそうだ。「アメリカ時代もヒゲを伸ばしたことはあったからね」と明かしたように、メジャーでは珍しくない。1か月後には顔面が毛むくじゃらの「ニュー・ゴメス」が打席に立っているかもしれない。

 「気持ちを切り替えて一生懸命プレーして勝てるようにやっていきたい」。この日、札幌入りし、連敗中のチームを鼓舞するように言葉に力を込めた。キレイにさっぱりした顔を次に拝むときが楽しみで、待ち遠しい。

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2014年5月31日のニュース