岩隈3連勝 防御率隠れ1位1・76 あと14イニング

[ 2014年5月22日 05:30 ]

<レンジャーズ・マリナーズ>8回を2失点で今季3勝目を挙げ、ベンチでチームメートと抱き合って喜ぶマリナーズ・岩隈(右)

ア・リーグ マリナーズ6―2レンジャーズ

(5月20日 アーリントン)
 マリナーズ・岩隈の連勝は止まらない。レンジャーズ打線を8回99球で6安打2失点に抑え、開幕から無傷の3連勝。昨年8月16日のレンジャーズ戦からシーズンをまたいで7連勝となった。

 2回にA・ベルトレに先制弾を浴びて連続無失点が17イニングで途切れ、4回先頭のアンドルスに四球を与えて連続無四球も21回2/3で止まった。だが、「打たせて取る投球ができ、徐々にリズムに乗っていけた」と2、4回の失点後はいずれも併殺打でピンチを切り抜けた。

 球数が90球を超えた8回は、7回まで計7球だったカーブを軸にした配球に変更。ロバートソン、アンドルスをいずれもカーブで打ち取った。昨季1イニング当たりの球数14・12球はメジャー最少。今季もここまで12・07球と抜群の燃費で、3試合連続で8回を投げたのは、日本人では12年の黒田以来、2年ぶりだ。しかも、3試合すべて100球以内に収めている。

 右手中指を痛めて出遅れたため規定投球回に14イニング足りないが、防御率1・76は「隠れ1位」。楽天時代の同僚であるヤンキース・田中と互いにこのままの登板間隔で回れば、6月10日(日本時間11日)に投げ合いが実現する。「取り戻したい気持ち強い気持ちで投げているのでいい投球ができているのかな」。馬車馬のように働くことから「ワークホース」の異名を持つ右腕が、注目の対決に向けてさらにペースを上げていく。

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2014年5月22日のニュース