西 球団新の開幕8戦8勝 それでも「怒られました」

[ 2014年5月21日 05:30 ]

<オ・神>4回、福留を一ゴロ併殺打に仕留める西

交流戦 オリックス12―2阪神

(5月20日 京セラD)
 開幕から8試合連続勝利。球団新記録となる白星にも、オリックス・西は心の底からは笑えなかった。今季最短の6回での降板。球数は110にも上り、打線の大量援護に助けられた。

 「本当は喜びたいけど、きょうは完投しないといけなかった」

 3回に先頭打者の緒方に右前打された直後には、6点をリードしていたにもかかわらず、捕手・伊藤にマウンド上で激しく叱責(しっせき)された。「対戦経験の少ない相手だったので、いつもより深く考えてしまってコースを狙い過ぎたり、腕が振れなかったりしていた。去年や一昨年の悪い癖が出た。光さん(伊藤)にも怒られました。もっと大胆にいかないといけなかった」。ただ、そんな状態でも大崩れしない。生命線の制球力で無四球。無駄な走者を出さなかったことで、6回2失点にまとめた。

 そんな姿に森脇監督は「成長をしっかりと見せてくれた。どんどん一本立ちしてもらいたい」とさらなる期待を込めた。関西ダービーを制して、チームは6連勝。17季ぶりに貯金を13とした。 

 ≪近鉄岩隈以来10年ぶり4人目≫西(オ)が開幕から登板8試合で8連勝。開幕から8戦8勝以上は、04年岩隈(近鉄)が9戦9勝して以来10年ぶり4人目。チームでは阪急時代の39年に高橋敏が7戦7勝したのを75年ぶりに塗り替える球団新記録になった。今季の西は登板した8試合全て6回以上を投げ、自責点3点以下のクオリティースタート(QS)。開幕8戦8勝以上オール先発でQS率100%は西だけだ。これで交流戦は通算6勝1敗。11年6月4日広島戦からは6連勝となった。

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月21日のニュース