阪神 能見流失阻止へ“速攻” 30日にも国内FA権取得

[ 2014年5月16日 05:30 ]

能見は笑顔でバント練習

 エースは絶対に流出させない。順調にいけば5月30日に国内フリーエージェント(FA)権を取得する阪神・能見篤史投手(34)に対し、球団首脳は15日、権利取得後、早い段階で残留要請することを示唆した。開幕投手を務めた今季はここまで4勝でチームをけん引。投手陣の柱に対し誠意を尽くして全力で引き留めにかかる。

 不可欠な存在ゆえに万全を尽くす。順調なら今月30日に能見は自身初となる国内FA権を取得する。節目の日が迫ったことを受け、球団首脳はこの日、「球団にとっては絶対に必要な選手。(引き留めは)当然のことです」とあらためて必要戦力であることを強調し、早い段階で残留要請する考えを明かした。

 球団として、絶対的なエースの流出は決して許されない。だからこそ、フロントも迅速に対応していく。昨季は11勝(7敗)を挙げ3年連続となる2ケタ勝利をマーク。昨季終了後で権利取得まで残り64日だったこともあり、昨年12月の契約更改交渉でもFA権に関する話し合いがあったと見られる。ただ、その場で複数年契約の提示などはなく、単年での更改に。左腕の去就が今オフの課題として残されていた。

 球団幹部が「シーズン中なので、タイミングを見て話をすることになると思う」と話すように、能見が目の前の1戦1戦に集中している以上、話し合いの場を設ける際にも配慮は欠かせない。一方で、早い段階で球団の総意を伝えることは「誠意」の表れでもある。

 能見も、しっかりと開幕から結果を残している。3月28日の巨人との開幕戦こそ打たれたが、自身2戦目となった4月3日の中日戦で今季初勝利。同12日の巨人戦では完封勝利を飾るなど、ここまで4勝3敗。先発投手のコマ不足に苦しむチームにあって、メッセンジャー、藤浪とともに3本柱を形成し、これまでと変わらず、先頭に立って阪神投手陣をけん引している。

 昨年12月に開催されたトークショーで、FA権の話題を振られた時には「今は何も考えていません」と前置きした上で「20代なら、いろいろ悩むと思いますけどね。(2014年は)35歳でしょう。どうでもいいです。タイガースにいると思います」と生涯トラ宣言とも取れる発言をしていた。

 タイガースに愛着を感じていることは明らかだが、あらためて自らの意思を固める必要もある。阪神にとっては貴重な生え抜き選手。他球団への流出を阻止するべく、球団も周到に準備を進めていく。

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