松井裕 6月甲子園で復帰プラン 監督「ちょうどええ」

[ 2014年5月13日 05:30 ]

甲子園での復帰プランが浮上した楽天・松井裕

 2軍調整中の楽天・松井裕に甲子園での復帰プランが12日、浮上した。全体練習が行われたコボスタ宮城で、星野監督がルーキーの1軍再昇格の時期について言及。「そこまで時間はかからない」と見通しを語り、報道陣から「交流戦あたりか?」と問われると「甲子園で投げさせるかな。(時期も)ちょうどええ」とニヤリと笑った。

 甲子園での阪神戦は交流戦最終カードで、6月21、22日に予定されている。松井裕はイースタン・リーグでは2試合に登板、計8回1/3で1失点12奪三振、防御率1・08と格の違いを見せているが、首脳陣は今後も登板数を重ねることでフォームを固めさせる方針だ。

 松井裕にとって甲子園といえば、怪物伝説のスタート地点でもある。桐光学園2年夏に1試合22奪三振の大会記録を樹立し、その名は一躍全国区となった。しかし、3年時は聖地の土を踏むことはできなかった。楽天では開幕ローテーション入りしながら4試合で3敗、計23四球を与えるなど制球難を露呈し、4月下旬に2軍落ち。そんな左腕がリベンジする場所としては格好の舞台だ。

 この日、大久保2軍監督から報告を受けた星野監督は「ストライクが入るようになれば大丈夫。(1軍で)1つ勝てば乗るよ」と左腕の成長に期待を込めた。地道に汗を流す松井裕にとって、「甲子園でのプロ初勝利」という目標は大きなモチベーションになるはずだ。

 ▽松井裕と甲子園 初出場となった2年夏の1回戦・今治西(愛媛)戦で甲子園記録の22奪三振をマーク。準々決勝で光星学院(青森、現八戸学院光星)に0―3で敗れたが、4試合全てで2桁奪三振、歴代3位の1大会通算68奪三振を記録。同年秋は神奈川大会準々決勝で平塚学園に敗れ、センバツ出場ならず。3年夏は神奈川大会準々決勝で横浜に逆転負けを喫し「自分がしっかり投げていれば…」と号泣した。

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2014年5月13日のニュース