マギーが救われた星野監督の言葉「毎試合プレーしてくれ」

[ 2014年5月13日 10:25 ]

楽天時代のマギー

 「助っ人」と呼ばれる外国人選手にとって、日本は最後の働き場ではない。近年は日本経由で再びメジャーで活躍する選手も多い。昨季楽天の日本一に貢献し、今季からメジャーに復帰したケーシー・マギー内野手(31)は、現在マーリンズの4番として打率・307、リーグ7位タイの25打点をマークしている。日本仕込みの技術を習得して出戻りでメジャーで活躍する選手を特集する。

 ブルワーズ時代の10年には自己最多の23本塁打、104打点の成績を残したが、来日前の12年はパイレーツとヤンキースに所属し、打率・217、9本塁打と低迷。そんなどん底の状態で来日したマギーを救ったのは楽天・星野監督の言葉だった。「どんな状態であろうが、毎試合プレーしてくれ」。自信喪失したマギーが求めていたのは、継続して先発で出場できる環境。「仮に調子を落としても、試合で調整できる。自分にはそういう環境が必要だった」。日本特有の変化球攻めにも試行錯誤しながら適応し、昨季は全144試合で打率・292、28本塁打、93打点と文句なしの活躍で日本一に貢献した。

 昨オフ、楽天からは年俸1億円からの大幅増と複数年契約の好条件を提示されたが、「メジャーで活躍する」という夢を貫いた。マ軍での今季年俸は110万ドル(約1億1220万円)。「日本の野球は素晴らしかったけど、私は米国で生まれ、メジャーで活躍するのが小さい頃からの夢だった。まだやれると思っていたところにマーリンズがチャンスをくれた。自分がメジャーでやれるのか、やれないのか答えを知りたかった」と再びメジャーの舞台に立った。

 マ軍は昨季まで3年連続でナ・リーグ東地区最下位。日本一になるまでの過去8年間でAクラス入りが1度だけだった楽天と似た「弱小軍団」だ。だが、今季はここまで首位ブレーブスと2ゲーム差の2位。楽天時代はジョーンズの後を打つ5番、マ軍ではナ・リーグ打点トップのスタントンの後を打つ4番として走者を還す打撃に徹底。「時には本塁打より単打が重要なことがある」。日本で学んだ状況に応じた打撃が米国で花開いた。

 「楽天はAJ(ジョーンズ)というスターがいて、そこに銀次、藤田、岡島らみんなの力が一つになって優勝に向かった。マーリンズもスタントンをみんなでサポートしている。違う場所でも同じことが起きると僕は信じている」。快進撃を続けるマ軍。その中心にマギーがいる。

 ◆ケーシー・マギー 1982年10月12日、米カリフォルニア州サンタクルーズ生まれの31歳。03年ドラフト10巡目でカブス入り。08年にメジャーデビュー。ブルワーズに在籍した10年には、自己最多の23本塁打、104打点。メジャーでは遊撃以外の内野と、外野に加え、マイナーでは捕手経験もある。昨季は楽天でベストナインを獲得。1メートル85、100キロ。右投げ右打ち。

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