楽天最多シーズン3度目20安打 元巨人ボウカー1号&猛打賞

[ 2014年5月12日 05:30 ]

<ロ・楽>20安打12得点の起爆剤となったボウカー(右)を迎える星野監督

パ・リーグ 楽天12―2ロッテ

(5月11日 QVC)
 楽天は11日、今季3度目の20安打と打線が爆発し、12―2でロッテに大勝した。新加入で元巨人のジョン・ボウカー外野手(30)が初回に移籍第1号の3ランを放つなど3安打3打点と大暴れ。左かかとを痛めて帰国中のケビン・ユーキリス内野手(35)に代わる新戦力がようやく機能しはじめた。

 カーネーションではなくヒットの束で、母の日を飾った。派手に、かつ華やかに20本の乱れ打ち。導火線は新加入ボウカーの一発だ。初回、ジョーンズの左前打で先制し、なお1死一、二塁で移籍後初安打となる右越え1号3ラン。移籍後2試合連続で無安打だっただけに「ホッとしているのが一番だね。勝利に貢献するために来たから、勝利につながって良かった。途中からだけど、チームのために一生懸命、プレーしたい」と相好を崩した。

 母の日。右腕にピンクのリストバンドを着けてプレーした。母クリスさんは、巨人時代に何度も来日して励ましてくれた。昨年も長期休暇を取って来日し、遠征に合わせて神戸を訪問。今季は来日前にプレーしていたメキシコにも足を運んだ。そんなクリスさんへ届けるアーチとなり「アメリカは明日が母の日だから明日、電話するよ」と声を弾ませた。

 3回にもジョーンズが四球で出塁した後に右前打でチャンスメーク。7回にも先頭で右翼線二塁打を放つなど3安打3打点、2得点と猛打の中心になった。ユーキリスが離脱し、不在となった5番でようやく結果を出し、星野監督も「きょうくらいやってくれないとあかんな」と目を細めた。

 4、5番がつながり、打線が活性化。5回には5年目の西田が前日のプロ1号から2戦連発となる左越え2号ソロ。「自分が打てるボールを振り抜くことができた。いいところで打つことができてよかった」と笑った。9回には牧田も左越え1号2ランし、チームは今季最多の1試合3本塁打、12得点で圧勝。4月30日以降、チームは10試合で●○を交互に繰り返しているが、星野監督は「うちはオセロだ。オセロは良くない。間に合わん。早く5割にしないといけないから」と5位からの浮上を狙うチームを叱咤(しった)。攻守がしっかりとかみ合った白星の束こそが、指揮官への最高のプレゼントだ。

 ≪本塁打は8球団目≫楽天が20安打で快勝。今季の1試合20安打以上は4月8日の日本ハム戦(20安打)、同12日のロッテ戦(24安打)に次ぎ3度目で、08、13年の各2度を抜くチームのシーズン最多回数になった。この日はボウカーが復帰3試合目で1号。巨人時代のシーズン1号は12年が30試合目、昨季が4試合目となっており今季が最速だ。また、カード別の本塁打数を見ると
732211110000
Dヤ中広神オ楽ロ巨西ソ日
 ロッテは8球団目。楽天からは記録済みで12球団制覇に期待がかかる。

 ≪14試合が最長≫楽天がロッテに勝ち、これで4月30日のロッテ戦から●○●○●○●○●○と10試合連続で白星、黒星が交互。勝敗が交互に続いたケースの最長は、02年ダイエーまで5度あった14試合。大相撲では1場所15日制度が定着した49年以降、初日から○●○●○が順序よく15日間続いた(最終的に8勝7敗)力士は、04年九州場所の十両・玉飛鳥ら5例しかない。

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