メッセ G倒1―0完封 バッキー以来虎助っ人46年ぶり

[ 2014年5月12日 05:30 ]

<神・巨>1―0完封勝利に喜ぶメッセンジャー(中央)と阪神ナイン

セ・リーグ 阪神1―0巨人

(5月11日 甲子園)
 阪神のメッセンジャーが巨人打線の前に仁王立ちした。チームは4連敗中、自身も前回登板の5日のヤクルト戦(神宮)は4回5失点KO。この試合に懸ける気持ちは初回の投球に表れていた。

 全12球は全て直球。「ちょっとプランを変えた。強い真っすぐを低めに投げて、ゴロを打たせようとした」。昨季の奪三振王が6回1死まで三振0。味方の援護は1点だったが、4安打に抑え、ゴロアウトは17を数えた。

 巨人戦の1―0完封は、01年8月29日の井川以来。外国人投手となると、68年7月14日のバッキー以来、46年ぶりだ。セットアッパーの福原が右内転筋痛でこの日出場選手登録を抹消され、前夜は中継ぎ6投手をつぎ込んでいた。「(福原さんは)ブルペンの柱で離脱は痛いけど、僕は投げるからにはいつも長いイニングを投げたいと思っている」と右のエースとしての自覚をのぞかせた。

 ケガ人続出の中、9連戦を白星で締めくくり、2位・巨人に再び1ゲーム差。今季初めて先発9人のみで戦い抜き、監督通算150勝目を挙げた和田監督は「甲子園で3つ負けるわけにはいかなかった。大きい1勝」と評価した。

 ≪今季両リーグ最多タイの2完封目≫メッセンジャー(神)が金子(オ)に並ぶ今季両リーグ最多タイの2完封目。外国人投手の巨人戦1―0完封は、11年8月17日のチェン(中=現オリオールズ)以来。阪神では65年5月15日のバーンサイド、68年7月14日のバッキーに次ぎ46年ぶり3人目となった。また、メッセンジャーは12年9月5日にも巨人を完封。阪神外国人で巨人戦通算2完封は、バッキーの3度に次ぎ、ゲイル、キーオ、スタンリッジ(現ソフトバンク)に並ぶ記録だ。

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2014年5月12日のニュース