ダル無安打「疑惑の失策」で継続 オルティス打球が波紋呼ぶ

[ 2014年5月11日 05:30 ]

<レンジャーズ・レッドソックス>7回2死、レッドソックスのオルティスの飛球がレンジャーズの右翼手(後方)と二塁手の間に落ちる

ア・リーグ レンジャーズ8―0レッドソックス

(5月9日 アーリントン)
 レンジャーズ・ダルビッシュのノーヒットノーランは「疑惑の失策」で継続された。7回2死、二塁手と右翼手の間に落ちたオルティスの打球について、スティーブ・ウェラー記録員は「右翼手の失策」と判断した。

 公認野球規則では、野手がボールに触れたか否かは「失策」の判断基準にならないが、通例は「安打」と記録されるケースがほとんどだ。

 ウェラー氏は「普通にプレーすれば二塁手も右翼手も捕球できた、という判断。記録員の会議で、同じケースを議題にしたこともある」と説明。しかし、レッドソックスのジョン・ファレル監督は「10回中10回とも、あれはヒット」と疑問を投げ掛け、オルティスは「捕球できる打球だったし、彼は無安打を継続中だった。そこは理解できる。ただ100年以上も使われているルールではヒットだ」と主張した。もし、ダルビッシュがノーヒットノーランを達成していたら、大きな波紋を呼んでいたに違いない。

 レッドソックスは、93年4月22日を最後に無安打無得点試合を喫していない。オルティスは9回の右前打については「シフトが彼に不利に働いた。普通の守備位置なら(二ゴロで)試合終了だった」と振り返った。

 ◆公認野球規則10・12(a) 次の場合には、当該野手に失策を記録する。(中略)

【原注2】次のような場合には、記録員が失策を記録するにあたって、野手がボールに触れたか否かを判断の基準とする必要はない。

 平凡なゴロが野手に触れないでその股間を抜けたり、平凡なフライが野手に触れないで地上に落ちたようなときには、野手が普通の守備行為をすれば捕ることができたと記録員が判断すれば、その野手に失策を記録する。

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2014年5月11日のニュース