マー君 持ち味の粘りで5連勝 ダル快投に「僕は泥臭く」

[ 2014年5月11日 05:30 ]

<ブルワーズ・ヤンキース>3回1死、メジャー初打席で空振り三振する田中

インターリーグ ヤンキース5―3ブルワーズ

(5月9日 ミルウォーキー)
 ダルビッシュの快挙が途切れた数分後、ヤンキース・田中がブルワーズ戦で無傷の5勝目を手にした。試合経過を知っていたという田中は「ペドロイアを打ち取り、(9回)2アウトまで来たと聞いていたので、やるんじゃないかという感じはしていたんですけど」と話した後、こう続けた。

 「でも、僕は無理ですね。ああいう圧倒的な投球はできないので、これからも僕は泥臭く抑えていきます」

 その信条通り、今回も持ち味の粘りを発揮した。ダルビッシュと初の同時刻先発は6回1/3を7安打2失点。一昨年からのレギュラーシーズンの連勝を33に伸ばした。

 「相手に助けられている部分があった。球も全部、中途半端な感じ」と軸になる球がなく、この日は苦心の投球が続いた。5回まで無失点も、4点リードの6回に2連続二塁打を許した。続く3番ルクロイへの投球中には、ファンがグラウンドに乱入するハプニング。直後に中前適時打を許したが、集中力を切らさずに4番ラミレスにはスプリットを粘られながらも10球目のツーシームで遊ゴロ併殺に仕留めた。「(乱入は)大きな出来事ではなかったと思います。捕まった人にとっては大変な出来事だったと思いますけど」。言い訳を一切せず踏ん張った。

 ナ・リーグ相手の交流戦のためメジャーで初めて打席に立ったが、3三振。「最初から自信がないと言っていた通り。打てるものじゃない」と苦笑したが、豪快なフルスイングにジーターがほほ笑む場面もあった。

 5勝目はリーグ2位タイ。クオリティースタート(6回以上自責点3)は初登板から7試合連続となった。尊敬する先輩とスタイルは違えど、田中もヤンキース先発陣の中心となっている。

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