中日・浜田 近藤真一以来の快挙!急きょ初先発、完封

[ 2014年5月8日 05:30 ]

<中・神>初先発、初完封でプロ初勝利を飾りウィニングボールを手に笑顔の中日・浜田

セ・リーグ 中日7―0阪神

(5月7日 ナゴヤD)
 8回2死、中日・浜田はバットを持って打席に向かった。それは、谷繁兼任監督が9回のマウンドも19歳左腕に託したことを意味していた。この時点で既に124球。4日前には中継ぎで60球を投げていた。それでも、最後まで腕を振り続けた。133球目。9回2死一塁で大和を右邪飛に打ち取ると、グラブを控えめにポンポンと叩いた。

 「実感が湧かなくて訳が分からない気持ちです」。プロ3試合目での初勝利は6安打完封。球団では10代投手の初先発初完封は、87年8月9日の巨人戦(ナゴヤ)で初登板ノーヒットノーランを達成したあの近藤真一以来、27年ぶりの快挙だ。

 先発は試合開始1時間半前に伝えられた。予告先発は川上だったが、試合前の練習中に腰の違和感を訴え、登板を回避。「急きょだったけど、行けるのは僕しかいないのかなという意識はありました」。思わぬ形でスクランブルでのプロ初先発の機会が巡ってきた。

 4月27日に初めて1軍に昇格。2番手で3回を1失点だった5月3日巨人戦(ナゴヤドーム)から中3日だったが、強気に攻めた。3回2死から連続四死球で迎えた3番・鳥谷は、143キロの内角直球で中飛。初回を除き、毎回走者を背負ったが、生命線のカーブを効果的に使い、11三振を奪った。

 地元・名古屋出身で、愛工大名電時代は、阪神・藤浪、日本ハム・大谷とともに「高校ビッグ3」と呼ばれた。ライバル2人が1年目から脚光を浴びる中、浜田は制球難に苦しみ、2軍暮らしだった。今季は原点に返り、強くボールを投げ込むことを重視。千載一遇のチャンスを生かし、藤浪も大谷も成し遂げていない完投を、それも完封でやってのけた。

 「やっとプロとして第一歩を踏み出せた」とお立ち台で初々しい笑顔。名古屋に住む両親には先発を連絡する暇もなかっただけにウイニングボールは「親に渡したい」。チームにとっても今季初完投。代役から一転、未来のエース候補が誕生した。

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