阪神・荒木 代打でプロ初安打!観戦の両親は涙「意地見せてくれた」

[ 2014年5月6日 09:04 ]

<ヤ・神>9回表2死、荒木は今季初安打となる中前打を放つ

セ・リーグ 阪神1―13ヤクルト

(5月5日 神宮)
 阪神4年目の荒木が9回2死から代打登場し、プロ初安打をマーク。スタンドで見守った両親の前で快音を響かせ、プロでの大きな一歩を踏み出した。

 「積極的に行こうと思っていた」

 敗色濃厚の試合展開でも、背番号58にとってはアピールのチャンス。目の前の1打席にすべてをかけた。1ボールからロマンの142キロ直球を中前にはじき返し、待望の「H」マークを灯した。

 上本の戦線離脱で前日4日に緊急昇格すると、即スタメン出場。安打こそ出なかったが、守備で軽快な動きを披露するなど、持ち味は出した。ファーム公式戦では36打数16安打、打率・444と好調をキープしていた打撃で輝きを放った。

 この日は一塁側内野席から父・達也さん、母・正枝さんが声援を送った。達也さんは「意地を見せてくれて本当に良かったです」と目を潤ませ、正枝さんは隣で、言葉が出ないほど号泣した。

 「ここまで野球をやらせてもらった両親には本当に感謝しているんで、1軍で結果を出したいんです」。ようやく2人に恩返しができた。

 「また次、頑張ります」。これがスタートだと分かっている。虎の新星となるために、グラウンドで持てる力を解き放つ。

続きを表示

2014年5月6日のニュース