桑田氏 72連敗東大ナインに「厳しいけれど諦めないでがんばろう」

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<早大・東大>ネット裏の放送ブースから特別コーチを務める東大の試合を見守る桑田氏

東京六大学野球第4週第2日 東大0―14早大

(5月4日 神宮)
 2回戦2試合が行われた、前日にリーグ記録を更新する71連敗(2引き分け挟む)を喫した東大は早大に0―14で大敗。連敗記録は72となった。早大は11安打14点で圧倒。連勝で勝ち点を3として単独首位に立った。明大は菅野剛士外野手(3年)が決勝2ランを放ち、5―3で法大に雪辱。1勝1敗で5日の3回戦に持ち込んだ。

 最後の打者・臼井が投手ゴロに倒れると、スタンドから大きなため息が漏れた。前日、リーグワーストの71連敗を喫したチームはまたも大敗。浜田一志監督は「かなりしんどいですね。数字の呪縛からは解けたと思うけど。自信喪失のような状態」と肩を落とした。

 スタンドでは、昨年から特別コーチを務める元巨人の桑田真澄氏が観戦。しかし投手陣は計13四死球と攻めの投球は見られなかった。3戦連続で2桁失点。打線も4回まで無安打に抑えられるなど沈黙した。試合後、桑田氏はミーティングでナインに語りかけた。「厳しいけれど諦めないでがんばろう」。他校との圧倒的な実力差は否定できないが、その現実から逃避しては活路は見いだせない。弱気の選手に対し、「投手はどうしても恐怖心を抱いてしまう。でも、挑戦する気持ちだけは持っていってほしい」と鼓舞した。

 長いトンネルを抜け出すために、指揮官は大胆な発想をほのめかした。「ラッキーボーイやヒーローが出ないと。それが控えか新人かは分からないが、そういう起用をしていく」。どんな突破口でもいい。なりふりかまわず、連敗を止めにいく。

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