148球の熱投!大瀬良 プロ初完投勝利に「興奮」と「疲れ」

[ 2014年5月1日 21:50 ]

<神・広>完投勝利の大瀬良(左から2人目)はナインとハイタッチ

セ・リーグ 広島6―1阪神

(5月1日 甲子園)
 阪神との首位攻防戦でプロ初の完投勝利。148球を投げ切った広島・大瀬良は「1球1球、魂を込めて全力でいこうと。気持ちとしては初完投で興奮していますが、疲れもあります」と素直に喜びを表した。

 初の完封勝利も目前だった。だが、9回。先頭・ゴメスにソロアーチを浴びた。バックスクリーンへと飛ぶ打球を悔しそうに見つめた大瀬良。さらに連続長短打を浴びて2死二、三塁のピンチを背負った。ここでベンチから野村監督が出てマウンドへ。「完封はそんな簡単にできるものじゃない。切り替えていけ」。指揮官の言葉を受け、最後は新井をニゴロに打ち取った。

 「先発すれば誰にもマウンドを譲りたくないという思いがある」と大瀬良。「完投できてうれしい。組みたてとかは考えず、持っている自分のベストのボールを投げようと思った。インコースをしっかり攻められ、カットボールが良かった」と振り返った。

 9回を8安打1失点で堂々のプロ3勝目を飾った。うち2勝は阪神戦で、負ければ首位陥落のピンチを救った。「勝つことができて良かった。粘り強く投げれば野手の方が助けてくれるので」。たくましさを増すドラフト1位右腕は、首位を走るチームの勢いとともに一歩ずつ、そして確実に成長の階段を上っていく。

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