恐怖の6番打者 新井良が好調コイ投打ちだ!

[ 2014年4月29日 09:30 ]

フリー打撃を行う新井良

 3連勝で一気に首位を奪い取る! 阪神は29日から首位広島を甲子園に迎えて3連戦。そのキーマンになるのが新井良太内野手(30)だ。もっか2試合連発中の恐怖の6番打者はバリントン、野村、大瀬良の好調コイ投もエジキにしてみせる。

 静寂に包まれた甲子園球場に快音だけ響き渡った。嵐の前の静けさか―。29日からは注目の広島3連戦。虎の強力打線vs広島投手陣の構図が浮かび上がるが、新井良のバットに大きな期待がかかる。目下、2戦連発中。初戦でアーチをかければ自身初、チームでは昨年5月5~7日に兄・新井貴浩が記録して以来の3戦連発となる。

 「3連戦(に先発予想の投手は)良い投手なんで。しっかり準備して頑張ります」

 本塁打へ色気を見せることはなかったが、指名練習に参加したこの日もフリー打撃では広角に鋭い打球を打ち分けた。2戦3発も一発狙いではなく、自分のスイングを貫いた結果と言える。ここまでチームは27試合を消化。そのうち先発出場はわずか19試合ながら、マートンに並ぶチームトップタイの6本塁打を記録する。目下5試合連続安打、6試合連続打点を継続中。恐怖の6番打者として存在感は高まるばかりだ。

 前回15日からの広島3連戦(マツダ)では1勝2敗と負け越し、奪首に失敗した。そんな中、第1戦の15日には先発の野村から中越え3ラン。広陵高の後輩である好右腕から、虎打線唯一のマルチ安打を放って奮闘した。今回も第2戦で激突する可能性が大。嫌なイメージは一切なく、右肩上がりの状態であることを考えればなおさらだ。

 「波に乗っていて状態のいいチーム。上位とやるときほど小さいほころびをつけ込まれるし、チームとして今のいい状態を崩したくないからね」

 燃える気持ちは、和田監督も同じだ。首位とは2ゲーム差の2位。3連勝すれば、立場は一気に逆転する。シーズン序盤とはいえ、間違いなく大事な戦い。ましてや、前回対戦と同じバリントン、野村、大瀬良の先発予想。先発攻略が勝利への大きなカギとなるだけでなく、その先にある決戦の時までも意識する。

 「(きょう29日からの3連戦は今後に)イメージが残る試合になる。後半の勝負所のためにも悪いイメージを持たないようにね」

 思えば、昨年の後半戦、そしてクライマックスシリーズでも広島には苦杯を喫した。負の連鎖を断ち切りたかったが、今季最初の3連戦も負け越し。チームとしての苦手意識を払拭するには、今回と5月13日からの米子2連戦は極めて重要になる。8連勝中で迎える甲子園3連戦。地の利も生かしながら、コイ投を粉砕する。

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2014年4月29日のニュース