大瀬良球宴ファン投票ノミネートへ ここまでQS率100%

[ 2014年4月29日 08:52 ]

リラックスして調整する大瀬良

 広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)が、球宴のファン投票用紙にノミネートされることが28日、分かった。新人で大舞台出場を果たせば、広島では12年の野村以来8人目の快挙だ。4月の首位ターンを決めたチームは、29日から敵地で2位・阪神と3連戦。1日の第3戦先発が予定される右腕は「出場するためにも成績を残さないと」とトラ狩りを誓った。

 チーム3年ぶりの4月首位ターンに貢献した即戦力右腕が、念願のひのき舞台に立つ可能性が出て来た。マツダオールスターゲーム2014(7月18日=西武ドーム、19日=甲子園)のファン投票用シートに、広島は先発投手部門で大瀬良を3候補の1人として記載することが判明した。

 「ありがたいこと。ただ、出場するためには成績をしっかり残していかないといけない。集中してやっていきたい」

 右腕は朗報にも浮かれず表情を引き締める。何しろ、4試合に先発してクオリティ・スタート率(6回以上投げ自責3以内)100%、2勝(1敗)を挙げ、防御率2・17は前田健、巨人・菅野に次ぐ3位の好成績を誇る。記載選手の選択は各球団に任されているが、順当と言えば順当だ。

 「もちろん、できることなら出てみたい。素晴らしい選手が集う舞台。いろいろ勉強できることもあると思うので」

 投票用紙にノミネートされれば、票が入りやすくなるのは自明の理。ちなみに大瀬良が球宴出場を果たすと、広島の新人では小早川、佐々岡、山内、沢崎、小林幹、永川勝、野村以来8人目の快挙だ。無論、希望を実現させるには、本人の話にもある通り、公式戦での活躍が求められる。

 29日からは阪神と首位攻防3連戦。3戦目の1日に先発予定の右腕はこの日、本拠地で最終調整に汗を流した。楕円形で尾翼が付いた、投てき練習用のボールを使い、「少し低いかなと思っていた」右肘の位置などをチェック。その後、神戸の宿舎に入った。

 「普通に勝てるよう頑張るだけ。この前のような投球ができればいいかな…と」。この前とは16日。地元で7回5安打1失点(自責0)の力投を演じ、阪神から嬉しいプロ初勝利を飾った一戦を指す。「マートン、ゴメスの前にできるだけ走者をためないように」

 球宴の先発部門は前田健が2年連続ファン投票1位。ただ、球団公式ショップでは大瀬良がエースを抑え、グッズ売り上げで断然トップの人気を誇る。トラ狩りを果たせば、チームの首位堅守に貢献し、自身3連勝。この先の活躍次第では、球団初の新人ファン投票選出も、あながち夢ではない。

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2014年4月29日のニュース