森脇監督に手応え 「試合巧者に近い試合運びできた」

[ 2014年4月28日 07:51 ]

<オ・楽>吉田一(右)とガッチリ握手する森脇監督

パ・リーグ オリックス4―1楽天

(4月27日 ほっと神戸)
 投打のかみ合った展開が強さの証明。オリックスの森脇監督も選手のたくましさに目を細めるばかりだった。

 「よく“試合巧者”と言うが、客観的に言えば、この3連戦はそれに近い試合運びができた」

 3連勝で貯金9。00年5月26日(24勝14敗)以来、つまり21世紀初の2桁貯金にリーチがかかった。同時に4月は16勝目となり、1978年に作った4月勝利数の球団記録にも、あと1勝だ。

 立役者は新人右腕。先発・吉田一は6回3安打1失点の好投で2勝目を手にした。「これまでは回の途中で代わって、迷惑をかけていた。6回とはいえ、完了できたのは次につながると思う」。

 1点ビハインドの4回無死二、三塁。2死までこぎ着け、最後は後藤を内角スライダーで見逃し三振。絶体絶命のピンチを無失点でしのぎ、ガッツポーズを繰り出した。「あまりしない方がいいと言われていましたが…」と恐縮しきりだったが、あふれる気迫は抑えられなかった。

 指揮官も成長を認めた。5回2/31失点でプロ初勝利を挙げた20日西武戦(西武ドーム)では「6回はベンチを見る回数が多くなった。弱気は最大の敵」と注文を付けていたが、この日は「アイコンタクトする暇もなかった」。弱気を振り払った右腕を笑顔で称えた。

 あす29日からは本拠地で2位・ソフトバンクとの首位攻防3連戦。2桁貯金、月間勝利記録、そして18年ぶり優勝へ。歴史の壁を破る底力が今のオリックスにはある。

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2014年4月28日のニュース