阪神ドラ6岩崎 掘り出し物2勝目 防御率はG菅野に次ぐ2位

[ 2014年4月25日 08:00 ]

<中・神>力投する岩崎

セ・リーグ 阪神3-0中日

(4月24日 ナゴヤD)
 同じ1勝でも価値が違う。阪神のルーキー左腕・岩崎が、プロ初勝利を手にした中日との2度目の対戦でも勝った。1度対戦し、慣れもあるはずの打線と相対する真価が問われた一戦での快投。7回5安打無失点で2勝目を挙げ「自分のボールを信じて腕を振って投げられた」とはにかんだ。

 最大の見せ場は1点先制した直後の6回だ。安打と四球で無死一、二塁とされたが、前回2安打されていた4番・平田の懐を強気に突く。「いい打者ほど、厳しく突いていかないといけない」との思いで2球続けた内角直球で、見逃しの3球三振。2死一、三塁となって迎えた6番・和田にも初球から気後れすることなく内角を攻め、右飛で無失点でしのいだ。

 内角を攻める大切さは前回16日の広島戦(マツダ)で思い知った。同じ91年6月生まれの大瀬良との新人対決に敗れ、プロ初黒星。試合後、広島市内の宿舎に戻って自室のテレビをつけると、大瀬良のプロ初勝利を伝えるニュースを見届けた。

 「試合直後は何も感じなかったんですけど、ニュースとか見ているとだんだん悔しくなってきて…。黒星というより、大瀬良に対してですね」

 大瀬良には投げ負けただけではなく、2点タイムリーも浴びた。投手相手に内角を攻め切れなかった。自身の甘さを痛感し「次は同じようになりたくない」と誓い、有言実行の投球を見せた。

 これまで投げていなかったカーブも織り交ぜ、中日打線を翻弄(ほんろう)。「打者にこういうのもあるぞ、と思わせられた」と振り返った。対中日は12イニング連続無失点。「竜キラー」は規定投球回に達し、防御率1・44でリーグトップの巨人・菅野(1・40)に次ぐ2位に躍り出た。「これからも一つでも多く勝ちたい」。国士舘大から入団した掘り出し物のドラフト6位は実力でローテーションを守り続ける。

 ▼阪神・和田監督 きょうは岩崎やね。コントロールは低めだけじゃなく両サイドにもしっかり制球できていた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年4月25日のニュース