浦野“3度目の正直”でプロ初勝利 長嶋氏が予言「いい投手になる」

[ 2014年4月24日 08:11 ]

<日・ソ>プロ初勝利の浦野(右)は栗山監督から祝福される

パ・リーグ 日本ハム10-6ソフトバンク

(4月23日 東京D)
 やっと勝てた。日本ハムのドラフト2位右腕・浦野から白い歯がこぼれる。ベンチで1時間余り祈って待ったプロ初勝利だから喜びを抑えるのに必死だった。

 「点を取ってくれた野手、後ろで投げてくれた投手の方に感謝したい」。過去2度の先発登板では初回に失点していた。課題の立ち上がりこそ無難に滑り出したが、9安打4失点での6回途中降板にそう照れた。

 3度目の正直を懸けての先発マウンドは社会人セガサミー時代に慣れ親しんだ東京ドーム。その経験を買った栗山監督が「この球場の怖さを知っているほうがいい」と、開幕から3連勝中の上沢の登板間隔を空けて、あえて背番号「17」を強打のソフトバンク戦に抜てきした。高めは禁物の球場。「とにかく低めを心がけた」。切れのある直球で押し、得意のスライダーではなく低めにフォークを多投。クリーンアップは8打数無安打に封じた。5回1死二、三塁のピンチも内川、李大浩(イ・デホ)をフォークで打ち取って最少失点で切り抜けた。

 2年前の都市対抗。浦野のこの日の姿を予言したのが、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(78)だった。浦野が先発した日本通運戦を観戦。「これはいい投手になるぞ。球に切れがあるし、コントロールもいい」。その言葉はプロ入りへの後押しとなり、2年後の東京ドームで現実となった。

 負けられない理由もあった。社会人時代からライバル視していたオリックスの新人・吉田一(JR東日本)が20日の西武戦(西武ドーム)でプロ初勝利。先を越されて負けん気に火が付いた。記念のウイニングボールは「両親に贈ります」。浦野から最高の笑みがこぼれた。

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