負けないダル 鬼門で逆転呼ぶ6回3失点粘投

[ 2014年4月23日 05:30 ]

アスレチックス戦に先発し、6回を3失点で勝敗は付かなかったがチームの勝利を呼んだレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ4―3アスレチックス

(4月21日 オークランド)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が21日(日本時間22日)、アスレチックス戦に先発した。過去1勝6敗と苦手とする相手に2回に3失点して崩れかけたが、以降は踏ん張り6回を3失点。負けないエースの投球で試合をつくり、チームは4―3で逆転勝ちを飾った。

 鬼門で粘った。過去2試合で2敗、防御率9・58という敵地オードットコ・コロシアム。2回に一挙3失点で一時逆転を許しながら、クオリティースタート(6回以上を自責点3以内)にまとめたダルビッシュは自らの成長を口にした。

 「投球的にも、精神的にも凄く粘れた。去年の、前回の(オードットコ・コロシアムでの)登板よりも、精神的にはるかに成長できた。自分にいらいらせず打者に集中できた」。前回、昨年9月4日の対戦では5回0/35失点で敗戦。冷静さを欠き、マウンド上で捕手のピアジンスキーと口論する場面もあったが、この日はしっかりと修正した。3回終了時で球数は早くも65球に達したものの、指揮官には「6回までは球数を気にせずにいく」と直訴。先発投手として最低限の仕事を全うし「(実際に)6回まで投げられたことにびっくりしていますけど」と話した。

 ア軍戦は12年6月から6連敗中で、通算1勝6敗、防御率4・30。最も苦手とする相手に4回以降は昨季まで投げなかったチェンジアップを多投し、タイミングを外した。今季はまだ1勝だが、登板試合のチームは4戦全勝。負けないエースの粘投が、首位攻防初戦の勝利につながった。

続きを表示

2014年4月23日のニュース