前代未聞!中畑監督、羽田でソーサに「帰れ!」怒りの登録抹消

[ 2014年4月22日 05:30 ]

宮崎へ向けて出発する中畑監督

 空港で異例の「帰れ!」コールだ。22日からの巨人戦(サンマリン宮崎)を控えるDeNA・中畑清監督(60)が21日、羽田空港に現れた守護神のホルヘ・ソーサ投手(36)の帯同を却下、出場選手登録抹消に踏み切った。ソーサは20日の広島戦(横浜)で左の太腿に痛みを覚えて降板。患部が万全でないと漏らしたため、怒りの指揮官は宮崎行きを許さなかった。

 午前10時すぎ。羽田空港内の喫茶店で中畑監督は怒りを抑えた口調で、登録抹消したソーサについて言及した。

 「(本人は)3日ぐらいでいけると言ったけど俺が(横浜に)帰した。投げようと思えばあしたにでも投げられるだろう。でも万全になるまで戻さない」

 6時間後、球団から発表された抹消理由は「左下肢の強い張り」。だが、2軍降格を決断したのはそれだけではない。ソーサは完治までに3日と主張したが、チームの士気の低下を防ぐためにも、投げられない投手を遠征に連れていくわけにはいかなかった。

 ソーサは20日の広島戦(横浜)で12―1と大量リードの9回から登板したが左太腿裏に痛みを覚えて1死を取ったのみで降板した。それでも試合終了後に「大丈夫。左足は問題ない」と首脳陣に報告。22日からの巨人2連戦への遠征にも参加する予定だった。しかし、一夜明けたこの日の午前9時すぎに羽田空港にスーツ姿で現れると、左足を引きずるしぐさを見せた。明らかに万全には程遠い。怒りの指揮官は方針を変えて2軍降格を告げ、宮崎行きの搭乗ゲートをくぐることを許さなかった。遠征に参加する選手を、突然空港から帰すのは前代未聞だ。

 今季は9試合登板で不安定な内容が続き、防御率4・91。最速157キロの直球は140キロ台前半まで落ちるなど右肩の状態が芳しくなく、スライダーでかわす投球が続いた。5勝14敗と最下位に低迷する中で救援陣も駒不足。起用法に神経をすり減らしていた指揮官も我慢の限界だった。「(ソーサは)直球で空振りが取れないだろ。チェンジアップもあると言っているけど使わない。球種がスライダーと2つだけだとしんどい」とまくし立てた。

 宮崎に到着してからソーサの不在を知ったナインも「え?来てないの?」と驚きを隠せなかった。当面の抑えは山口を中心に長田、新人の三上ら総動員で乗り切る。「何が何でも抑えるというこだわりを持ちたい」と指揮官。戦える集団への変貌を目指す中で悩んだ末の荒療治。その判断が吉と出るかは、危機感を持った救援陣の踏ん張りにかかっている。

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