打率セ最下位の広島打線が今季両リーグ最多5発で首位固め

[ 2014年4月19日 05:30 ]

<D・広>1回2死、右越えソロを放つ広島・丸

セ・リーグ 広島11-2DeNA

(4月18日 横浜)
 横浜の夜空に色とりどりの放物線が舞い上がる。広島が18日のDeNA戦で季節外れの花火大会を披露した。初回、丸の3号ソロで先制すると、菊池、堂林、エルドレッド、石原が続いて1試合5本塁打。今季初の2桁得点で貯金を7まで伸ばした。チーム打率はリーグ最下位ながら、効果的な得点を積み重ねての首位堅持。投打とも、赤ヘル軍団にスキはない。

 右へ左へ、大歓声を乗せた美しい放物線がハマの寒空を彩った。先制、勝ち越し、そしてダメ押し…。全てに意味のある5本塁打が乱れ飛ぶ。普段の勝ちパターンではないだけに、野村監督はぜいたくな心配を寄せる。

 「活発にやってくれたが、打線は水もの。雑にならないように、やってもらいたい」

 投手力を中心に守り、機動力を生かして相手の隙を突く。本来のチームの持ち味とは違う試合運びではあるが、首位球団らしい胸のすくような勝利だった。

 丸の一撃から本塁打攻勢は幕を開けた。初回2死。無欲が特大の一発を生み出す。

 「立ち上がりスンナリ3人で終わるのと、四球でもいいから粘って、塁上で何かするのとは、その後の展開が全然違ってきますから」

 三浦の内角スライダーを体の回転を使って強振。打球は右翼席上段へと弾け飛んだ。3年前の11年4月19日。丸はプロ初本塁打を横浜スタジアムで記録。この一発をきっかけにレギュラーへの道を歩み始めた。同21日に通算2号を放って以来、3年ぶりの横浜での本塁打。「ここで初本塁打を打ったことは覚えてましたけど…」。すでに1本の思い出に浸るようなレベルの選手ではない。

 3回に菊池が左越えに2号ソロ。その後同点とされたが、プリンスが花火大会の導火線に再点火した。5回1死、プロ2試合目の1番起用となった堂林はスライダーを逆らわず振り抜き、右翼席へ3号勝ち越しソロだ。

 「狙い球を絞って、振れるようになっている。今後につなげたいし、チームの勢いに乗り遅れないようにしたい」

 開幕から不調が続いたが、スタメンの試合では今季初の本塁打で、復調の手応えをつかんだ。

 1点リードの6回、エルドレッドの6号ソロ、石原の1号2ランで試合の大勢を決した。石原は「投手にたくさん迷惑をかけているので、また打てるよう頑張りたい」と表情を引き締める。チーム防御率は断然のリーグトップながら、チーム打率は最下位の・238、総得点69も5位にとどまる。赤ヘル軍団がこの日に限っては、投高打低を忘れさせる破壊力を見せつけた。

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