篠田743日ぶり白星「ホッとしています」

[ 2014年4月19日 05:30 ]

<D・広>ヒーローインタビューを終え、声援に応える広島・篠田

セ・リーグ 広島11-2DeNA

(4月18日 横浜)
 お立ち台は、どこか照れくさそうだった。5回4安打2失点。6回、リードが4点となった後、自ら右前打を放ったところで代走を送られて降板した。スッキリした勝利ではないかもしれない。それでも、2年ぶりの勝利は勝利。広島の篠田が12年4月5日の巨人戦以来、743日ぶりに勝ち投手になった。

 「もっといい内容で勝ちたかった。ただ、ホッとはしています」

 コメントの歯切れが悪いのは、初回から2イニング続けて先頭を四球で出した制球にある。山内投手コーチが「考えすぎて投げていた」と振り返るほど、ボールが先行した。2点リードをもらった3回は2死から4連打で2失点。4連敗中のDeNA打線に飲まれかねない不安定さだった。

 「自分なりに修正した。どんどんストライクを取っていこうと思った」

 開き直りにも似た気持ちが己へのムチとなった。4回に初めて3者凡退に取ると、打線が再点火。5回に堂林、6回にエルドレッド、石原の一発で突き放した。「褒められる内容じゃない」と左腕が勝利の喜びに浸ることはないものの、野村監督はマウンド上の姿を評価。「勝ちたいという気持ちであそこまでいったんだと思う」。走者を毎回のように出しながら、失点を3回だけにとどめたのは、粘り以外、何物でもなかった。

 12年シーズン終了後に左膝半月板損傷の手術をした。メスを入れた影響は残り、昨季はたった1試合の登板。08年のプロ入り後、初めて勝利を挙げることなく1年が終わった。今季は背番号14を大瀬良に譲り、21に変更。まさに背水の年だ。「無駄な四球を避けないといけない。修正して次にいきたい」。3度目の先発で挙げた今季初星が、復活への第一歩となる。

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