阿部 連夜の2発 王さん超えたセ最多3度目「良い感触だったよ」

[ 2014年4月18日 05:30 ]

<ヤ・巨>4回無死、右越えにソロ本塁打を放ち、ベンチの祝福を受ける阿部(左)

セ・リーグ 巨人5-3ヤクルト

(4月17日 神宮)
 覚醒の2発だ!巨人・阿部慎之助捕手(35)は17日、ヤクルト戦で2試合連続の1試合2本塁打をマークした。同点の4回に決勝の3号ソロを放つと、5回には2打席連発の4号ソロ。今季結果が出ていなかった右投手からの2発で、量産態勢に入った。チームも4連敗後の2連勝で2位に浮上。主将のバットが完全復活すれば、首位奪回は時間の問題だ。

 2本とも阿部らしい弾道だった。失投を見逃さず、最短距離でバットを振り抜く。弾丸ライナーの打球はそのまま右翼席に突き刺さった。「少しだけボールを捉えられるようになってきた」。そう言って、うなずいた。

 まずは1―1の4回の第2打席。先頭でフルカウントから古野の真ん中高めに抜けた131キロのフォークを右翼ポール際へ3号ソロを叩き込む。「難しいボールで簡単に追い込まれてしまったが、割り切ってゾーンを上げて狙っていった。良い感触だったよ」。復調の手応えをつかんだ阿部のバットは止まらない。

 3―1の5回は、再び古野が投じた高めのボール球、141キロの直球を捉えた。昨年6月21日の中日戦(前橋)以来となる2打席連発の4号ソロ。2試合連続のマルチアーチに「体が反応してバットがきれいに出てくれた」と自画自賛した。

 5日の中日戦(ナゴヤドーム)で、2月に痛めた左ふくらはぎに死球を受けて負傷。11日の阪神戦(甲子園)からスタメン復帰したが、3試合で11打数1安打と打撃不振に陥った。課題は明らかだった。試合前まで対左投手は打率・400を残しながら、対右投手は・136と低迷。左投手には対しては「壁」がつくれるが、右投手には右肩が開き、バットが外から遠回りするスイングになっていた。そこで打撃練習では、左手で右肘を押さえながらスイングし、最短距離でバットが出るように修正。この日は右腕からの2発。地道な反復練習で克服した。

 バットだけではない。肩でも魅せた。4―3の8回1死一塁。二盗を試みた俊足の上田を素早い送球で刺し、山口を助けた。「若いピッチャーを引っ張っていかないといけなかったからね」。攻守でチームをけん引したキャプテンを、原監督も「なんとなくらしさが出てきたね」と称えた。

 大乱戦となった前夜は延長10回に決勝弾でケリをつけ、この日も2発でチームを連勝に導いた。大黒柱は完全に本来の輝きを取り戻した。

 ≪王超えたセ最多3度目≫阿部(巨)が16日に続き2ホーマー。自身2試合連続2本塁打以上は04年4月11日ヤクルト戦、13日中日戦(いずれも2本)、同年4月28、29日ヤクルト戦(3本、2本)でマークして以来10年ぶり3度目。セで2試合連続2本塁打以上を3度は王(巨)、宇野(中)、広沢(ヤ)の2度を抜く最多記録になった。また阿部の1試合2本塁打以上は通算28度目。巨人では原と並び5位タイに浮上した(最多は王の95度)。これで通算本塁打は331本。巨人の通算本塁打ランクは(1)王868(2)長島444(3)原382(4)松井332。こちらは4位の松井にあと1本と迫った。

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