伝説3連発と同じ日に…阪神ゴメス 待ってました1号

[ 2014年4月18日 08:50 ]

<広・神>3回1死、来日初本塁打を放ち、天を指差してホームインするゴメス

セ・リーグ 阪神2-8広島

(4月17日 マツダ)
 待望の一発が広島戦で生まれた。阪神は17日、新外国人のマウロ・ゴメス内野手(29)が、0―4の4回1死、バックスクリーン左へ来日1号アーチを放った。試合は2―8で敗れ、首位攻防戦は1勝2敗で3位陥落したが、くしくも日本一となった29年前、85年のこの日は、甲子園の巨人戦でバース、掛布、岡田がバックスクリーン3連発を放った日。伝説が生まれた日に、ゴメスが新伝説への扉を開いた。

 快音を残し白球はグングン伸びた。そして、センターバックスクリーン左へ着弾した。待望の一発は、ゴメスがタテジマを身にまとって18試合目に生まれた。

 1―4とリードはされていても、三塁側に陣取った虎党は、まるで逆転でもしたかのように沸いた。マツダスタジアムで描かれたその放物線は、猛虎の新4番にとって新たな伝説の幕開けだった。

 「負けてしまったのは残念だったけど、(本塁打が)1本出てホッとしたというのはある。とにかくあした。あしたもチームに貢献できるように一生懸命プレーしたい」

 4点を追う4回1死だった。先発・バリントンが投じた初球、141キロの外角低めの直球をフルスイングした。中堅手・丸が見送った打球は、待望の来日1号ソロアーチ。来日78打席目。「自分としてはいずれ出ると思っていた。いいボールが来れば、振っていこうと思っていた」と、自身を信じていたからこそ生まれた一撃だと強調した。

 予兆はあった。初回2死三塁。これも初球、126キロスライダーをはじき返すと、打球は右翼フェンスギリギリで捕球された。「ミスショットしたけど、自分としてはいい体調、いい感覚で打席に入れている」。感触は悪くなかった。

 「福留選手にお借りしたんだ。持った感じが良かった。違うバットで試してみようと思って。いい結果につながった」

 直感も冴えていた。本塁打を放った白木のバットは福留のもの。試合前練習で拝借し、打撃練習でも快音を連発していた。試合前、報道陣から、本塁打が出るのでは?と問われると、「メイビー(多分)」と笑った。予感は現実となった。

 くしくも、この日は「伝説の日」だった。球団初の日本一に輝いた85年。4月17日の巨人戦(甲子園)の7回、3番・バース、4番・掛布、5番・岡田がバックスクリーン3連続本塁打をマークした。バースはその一発がシーズン1号となる逆転3ランだった。そこから勢いを増し、自己最多の54本塁打、134打点、打率・350で3冠王にも輝いた。猛虎最強助っ人に、通じるものも感じずにはいられない。

 長距離砲として期待を寄せる4番の一発に、和田監督も「状態はずっと悪くなかったから…。これですっきりしていけるだろう」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 2安打を放って開幕から18試合連続出塁も継続。2連敗で3位に転落したが、G砲のバットから9年ぶりのリーグ優勝どころか、29年ぶりの歓喜の予感すら漂ってきた。

 ▼広島・バリントン(初対戦のゴメスに本塁打許す)パワーがあって振りまわしてくると思っていたけど、アプローチが完成されていて、柔軟にバットコントロールしている。

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