バレ 9号も7本目空砲…「優勝するために勝ちたいんだ」

[ 2014年4月18日 05:30 ]

<ヤ・巨>9回無死、三振に倒れるバレンティン。捕手・阿部

セ・リーグ ヤクルト3-5巨人

(4月17日 神宮)
 また勝てなかった。同点アーチと反撃アーチの1試合2発。前夜の9回から、1四球を挟んで3打数連発でも、ヤクルトのバレンティンの顔は晴れない。

 「自分のスイングがストライクゾーンに対してできてきた。勝てなかったのは仕方ない」。今村に対し、2回はタイミングを外しにきたカーブに体をピタリと止めて強く叩き、6回は少し泳ぎながら拾うように技ありの一撃。いかに飛ぶボールとはいえ今季16試合目で9本、ここ7試合で7発の量産だ。昨年のプロ野球記録60発を楽々上回る81発ペース。しかし打てどもチームは連敗を喫し9本中7本が負け試合の空砲となった。

 試合前、前夜の乱闘騒ぎについて巨人・阿部に「あんなことになってごめん」と頭を下げた。エキサイトしても遺恨は残さない。9回にマシソンに空振り三振しても「特別な感情はない」。愛すべき主砲は、阿部とアーチの競演で熱く沸かせて言った。「ホームラン王は3年連続で獲ったからこだわりはない。チームが優勝するために勝ちたいんだ」。打てども勝てない主砲の叫びだった。

 ▼ヤクルト・小川監督 主砲に一発が出ても必ず勝てる訳じゃない。相手との兼ね合いもある。

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2014年4月18日のニュース