駒大・今永 3戦連続完封 DeNAスカウト「間違いなく1位」

[ 2014年4月16日 05:30 ]

<駒大・青学大>3戦連続完封勝利の駒大・今永

東都大学野球第2週第1日 駒大1―0青学大

(4月15日 神宮)
 1回戦2試合が行われ、駒大と中大が先勝した。駒大はエース左腕・今永昇太投手(3年)がリーグタイ記録となる3試合連続完封を達成。5安打10奪三振の快投で今季3勝目を挙げた。中大は9番・新城拓内野手(2年)が9回無死一、三塁から左前打し、サヨナラ勝ちした。

 援護は初回の1点で十分だった。今永は2回以降は二塁も踏ませなかった。3試合連続完封は、正確な記録が残る50年以降ではリーグ9人目。12年春の亜大・東浜(現ソフトバンク)以来の記録に「出来過ぎ。僕みたいな無名がそういう人たちと並ぶことができて誇らしい」と胸を張った。

 初回2死から連打を浴びたが「直球にタイミングが合っていない。スライダーで追い込んで、高めに直球を投げれば外野の頭は越えない」と冷静に分析し、5番・久保田を空振り三振。「腕を振れば打たれない」と、最速145キロの速球を軸に1点を守りきった。

 北筑(福岡)時代から注目され、駒大では昨春6勝2敗、防御率1・70で最優秀投手のタイトルを獲得した。しかし、秋は制球を気にして1勝止まり。今春は、腕を強く振ることを意識している。DeNAの武居邦生スカウトは「このまま行けば、来年は間違いなく1位」と高く評価した。

 目指すは史上初の4戦連続完封と、東洋大・松沼雅之(元西武)が持つ連続無失点記録(56回2/3)の更新。昨秋から32イニング連続無失点中の今永は「楽しんでいきたい」。1メートル78の左腕が、大投手への階段を上り始めた。

 ▼青学大・河原井正雄監督(5安打零敗に)今永は普通の真っすぐではない。球が伸びていた。分かっていても右打者も左打者も対応できなかった。

 ◆今永 昇太(いまなが・しょうた)1993年(平5)9月3日、福岡県北九州市生まれの20歳。5歳からソフトボールを始める。永犬丸中では軟式野球部に所属。「自宅から往復15分の距離にあった」という理由で北筑に進学し、2年夏から背番号1。家族は両親と兄、姉。1メートル78、78キロ。左投げ左打ち。

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