マエケン 登録抹消も…昨年もあった右上腕の張り

[ 2014年4月13日 07:20 ]

<広・中>前田健は初回を無失点に抑えたものの、首をかしげながらベンチに戻る

セ・リーグ 広島5-0中日

(4月12日 マツダ)
 5回まで1安打無失点。完封ペースだった広島・前田健の交代を告げる場内アナウンスが6回に流れると、マツダスタジアムを埋めた今季最多の2万4070人の観衆からどよめきが起きた。エースの突然の降板劇。右肘の張りを訴え、わずか66球で姿を消した。

 「いけると思ったが、ちょっと厳しかった。自分から(交代を)申し出た。リリーフの人には迷惑をかけたけど、無理して投げるよりも交代した方がチームのためだと思った」。今季2勝目を挙げたものの、神妙な面持ちだった。本人によると、試合前から右肘に張りがある状態だった。直球は最速149キロを計測したが、「変化球でごまかしながら」という投球。しかし、5回が限界だった。野村監督は「5回途中から(張りが)強くなったので、“怖い”ということだった」と明かした。超音波による検査で「右上腕三頭筋付着部炎」と診断された。

 昨年も右上腕の張りのため4月20日巨人戦(マツダ)の先発を回避し、翌21日に出場選手登録を抹消された。前田健は「今までもあったこと。そんなに大ごとではないと思っている」と語り、野口稔チーフトレーナーも「シリアスな症状ではない」と話したが、予断を許さない状況だ。

 当面は患部の炎症が治まるように、アイシングや電気治療を受ける。2~3日様子を見ることになったが、中6日で予定された19日のDeNA戦(横浜)の先発は回避することが濃厚。さらに野村監督は「うちのエースだから無理はさせられない。どうにもならないということなら、出場選手登録を外すこともある」と語った。エースが離脱すれば巨人との首位争いに暗い影を落とすことは言うまでもなく、指揮官は「いいように回復することを願う」と祈った。

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