「飛び過ぎ統一球」保存状況、気候が影響の可能性も

[ 2014年4月12日 05:30 ]

試合で使われている公式球

 統一球の反発係数がセ・パ両リーグのアグリーメントに定められた上限より高い数値を示した問題で、熊崎勝彦コミッショナー(72)が11日、都内の日本野球機構(NPB)で会見を行い、「寝ても覚めても統一球は大丈夫かと思っていたので、正直驚いた。お騒がせして誠に申し訳ない」と謝罪した。

 現在は原因究明を指示した製造メーカーのミズノ社の報告を待っている状況。また、10日に行われた6球場から抽出した統一球の再検査結果には1週間から10日を要する見込みで、「代替の球がないので結果が出るまで使うしかない」と当面は現在の球を継続して使用する考えも示した。

 NPBはこの日、開幕前の3月19日に日本車両検査協会で非公式の検査を行っていたことを明らかにした。1ダースの平均値は0・421で、上限(0・4234)に近いが基準値内だった。また、ミズノ社の内部検査でも基準値内だったという。

 今回の検査は開幕2戦目となる3月29日の6球場から抽出したボールを使用したが、各球場の気温、湿度や保存状況なども影響した可能性もある。熊崎コミッショナーは「ボールは生き物。誤差は出るという指摘はあるが、NPBには品質の管理責任がある。細かく、高度にやっていく必要がある」と話し、逐一情報を開示していくことを約束。再検査でも基準値以上の数値が出た場合の対応策については「まずは原因を究明したい」と態度を保留した。

 ▼ミズノ社広報宣伝部 各方面で調査している段階。原因を解明しなければご報告できない。現時点では確認中としかお答えできません。

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2014年4月12日のニュース