“違反球”に嶋会長注文「僕らの生活が変わることを認識して」

[ 2014年4月10日 23:27 ]

 統一球の「反発係数」が、規定よりも飛びやすい数値を示していたことに、球界では戸惑いの声が広がった。日本プロ野球選手会の嶋基宏会長(楽天)は「投手が一生懸命投げ、打者も懸命に打っている。係数が上がることで僕らの生活が変わることをもう一度しっかり認識してほしい」と注文を付けた。

 来日3年目のブラッド・エルドレッド内野手(広島)のように「全然気付かなかった」との声もあるが、楽天の星野仙一監督は「去年より飛ぶな、おかしいなと感じていた」と明かす。昨季はプロ野球新記録の60本塁打を放ったヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手も「自分では感じなかったが(他の選手を)見ていて飛び方に変化があるなと感じていた」と話した。

 今回の検査で出た0・426は、2011年に統一球が導入される前の数値に近い。阪神の四藤慶一郎球団専務は「保管状況や気候で多少ぶれるとは聞いているが、上限を超えているとは」と驚いた。

 日本ハムの島田利正球団代表は「今回はNPB(日本野球機構)の責任ではない。実はこないだの会議でも『飛び過ぎではないか』という話をみんなでしていた。上限を超えているから直さないと駄目」と早急に修正する必要性を口にした。西武の飯田則昭球団専務は「とにかく(結果を)オープンにしようという流れ。いろんなボールが混在していないか、懸念事項はある。対応を考えないといけない」と話した。

続きを表示

2014年4月10日のニュース