セドン衝撃デビュー15K!史上初の初登板毎回奪三振

[ 2014年4月10日 05:30 ]

<巨・広>初登板初先発初勝利のセドンはウイニングボールにキス

セ・リーグ 巨人5-1広島

(4月9日 東京D)
 凄い投手を獲ったものだ。巨人の新外国人、クリス・セドン投手(30)が9日、広島戦で来日初登板初先発。9回2死から適時打を許して、完封、完投こそ逃したものの、毎回の15奪三振と圧巻のデビュー戦。セ、パ両リーグを通じて初登板で毎回奪三振を記録するのはプロ野球史上初の快挙となった。連敗が2で止まった巨人は、再び広島と並び首位に浮上した。

 来日初登板で日本のプロ野球史を塗り替えた。9回2死一、三塁。セドンの122球目、広瀬に投じた内角スライダーを左前に運ばれた。そして降板。あと1死で完封も完投も逃したが、その快投が色あせることはなかった。

 「(捕手の)サネマツさんと息が合って最高の配球だった。思い通りの投球ができた。素晴らしい気分。ただ、三振は7つか8つくらいの感覚だった」

 圧巻の奪三振ショーだった。4回無死二塁から、広島のクリーンアップを3者連続空振り三振。勝負球はキラにスライダーを使い、エルドレッドは内角速球。梵は内角を攻めた後、外寄りの速球で仕留めた。続く5回にも広瀬、堂林を三振に斬って5者連続三振だ。初登板でプロ野球史上初となる毎回奪三振。計15三振に「たぶん自己最高。凄くうれしい」と頬を緩めた。

 ストライク先行で強気に内角を突くのがスタイルだ。最速は140キロ前後。それでも、1メートル93の長身から投げ下ろす角度のある直球を軸に、同じ腕の振りで打者の手元で鋭く変化するスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、相手打線を翻弄(ほんろう)した。4回から8回までの打者18人中、16人が初球ストライク。配球の幅は自然と広がった。

 一切の妥協を許さない性格だ。昨季は韓国プロ野球で最多勝を挙げたが、オープン戦ではボークや盗塁に苦しみ、セットポジションからのクイック投法が大きな課題となった。試合やブルペンの投球を撮影し、映像で繰り返し確認。1球ごとに足を上げてから捕手のミットに収まるまでの時間を測定した。当初は1・5秒前後。この日は1・3秒まで改善していた。

 韓国よりも早く球場入りする日本では、試合前にコメディー映画を見て調整する柔軟さも兼ね備えている。原監督は「本番に強い。うちにはいないタイプのいいリズムを持ったスターター」と絶賛した。

 スタンドからシャイロ夫人(31)と1歳の長女・フェイスちゃんが見守る中、衝撃のデビューを飾った左腕は、ジャビット人形2体とウイニングボールを手土産に「娘にプレゼントするんだ」と笑顔で帰路に就いた。先発陣の柱となり得る30歳の頼もしい助っ人左腕が誕生した。

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