マートン3戦12打点!前日の借り返す猛打逆転勝ち

[ 2014年4月7日 05:30 ]

<ヤ・神>8回表1死一塁、マートンは勝ち越しとなる左越え3ランホームランを放つ(投手・山本哲)

セ・リーグ 阪神15-8ヤクルト

(4月6日 神宮)
 マートン様や!阪神は6日、打線が20安打の猛攻で今季最多タイ15得点を挙げ、逆転勝ち。連敗を2で止めた。5番のマット・マートン外野手(32)は、2試合連発の4号決勝3ランを含む4安打4打点。3試合連続の猛打賞で、この3連戦で12打点を荒稼ぎした。4番の新外国人マウロ・ゴメス内野手(29)も3安打4打点。助っ人コンビの活躍で、11―12で敗れた前日の借りを返した。

 和田監督はマートンについて言った。「神懸かっている」。スタンドの阪神ファンからはこんな声援 も飛んだ。「神様!マートン!」。それほど手が付けられない。

 前日に続く大乱戦となった試合は、8回にゴメスの遊撃適時内野安打で8―8の同点とし、なお1死一、二塁。打席にマートンを迎えると、6番 手の山本哲が投じた速球は吸い込まれるように甘く入っていった。まぶしすぎる西日を浴び、打った瞬間、それとわかる大飛球は猛虎ファンで埋まった左翼席に消えた。

 「ワカリマセン。ラッキーボーイ。アイドントノー」

 2試合連発となる決勝3ラン。9回にも4安打目となる右越え適時打を放ったマートンは、お立ち台で好調の要因を聞かれると、日本語で答えた。

 前日は2本塁打で7打点と打ちまくったが、投手陣の乱調で逆転負け。この日は3回2死から相川の左翼前の飛球を落球し、2番手の渡辺が代打・岩村に3ランを浴びていた。それだけにすさまじい集中力で打席に入り、自らのミスも 帳消しにする一発で3連敗を阻止した。この3連戦は 13打数10安打12打点で、打率・769。5試合連続打点で、9試合で早くもリーグ独走の20とした。

 昨季は111試合で4番を務めたが、今季は4番に入る新外国人ゴメスの後ろに控える。そのゴメスが開幕から9試合連続安打と絶好調だけに、相手投手のマークが分散されることも好結果につながっている。「やっぱり打線の中でいい打者が並ぶと、いい状況をつくることができる。相手にも重圧をかけられる打線だと思う」。この試合も7回以降の3イニングで15安打13点。その中心にいたのがマートンだ。

 好調な打撃陣とは対照的に、投手陣はこの3連戦で25失点。上位をうかがうには、投手陣の立て直しが必至だが、マートンは「いずれ(投手陣も)良くなってくると思う。それを信じてやるだけだよ」と言った。頼れる5番打者がもがき苦しむ猛虎をけん引する。

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2014年4月7日のニュース