マー君デビュー2連勝なら上原以来 “30連勝”狙う

[ 2014年4月7日 05:30 ]

<ブルージェイズ・ヤンキース>試合前 フードにいたずらされ苦笑いの田中

 4日のブルージェイズ戦でメジャー初登板を白星で飾ったヤンキースの田中将大投手(25)の次回登板が、本拠地のヤンキースタジアムで行われる9日(日本時間10日)のオリオールズ戦に決まった。5日(同6日)、球団が発表した。中4日での本拠地初登板となる。メジャー初登板から2戦2勝となれば、日本人投手では09年の上原浩治投手(39=当時オリオールズ、現レッドソックス)以来、史上4人目となる。

 初登板初勝利から一夜明け、田中はリラックスした表情で球場入り。キャッチボールなどで汗を流した。公式戦ならではの緊張感で97球を投げて「オープン戦と体の張りが同じわけがない」という。筋肉の張りは感じているが、問題はない様子で6日(日本時間7日)にブルペン入りする。

 次回の登板は9日(同10日)のオリオールズ戦に決まった。待望の本拠地ヤンキースタジアムでの初登板。この日ブルージェイズ戦に敗れ、2勝3敗としたジョー・ジラルディ監督は田中の存在に「凄く勇気づけられる」と言った。7回3失点で8奪三振、無四球。球団の広報資料によると、デビュー戦で「8奪三振以上、無四球」を記録したヤンキースの投手は65年のベック以来49年ぶりだったというから、指揮官の信頼もうなずける。

 待ち構えるオ軍には左の主砲デービスがいる。昨季、53本塁打、138打点で2冠王を獲得。ただ、どんなメジャーの強打者相手でも田中には宝刀がある。「一番自信のある球」というスプリットだ。3年前の11年からフォークを封印し、速球系の落ちる変化球として威力を発揮。デビュー戦でも8奪三振のうち5三振を奪った。中4日の登板にも「基本的には(キャンプからオープン戦にかけて)中4日で投げる調整を考えながらやってきた」と話し、自然体で2度目の登板を迎える。

 初勝利した試合の終了時間は午後11時。球場を出たのは午前0時過ぎで、遠征先のトロント市内のホテルに戻り、まい夫人と喜びを分かち合った。少年野球時代のチームメートだった巨人・坂本らの祝福メールへの返信にも追われたが、「ちゃんと眠れましたよ」と笑った。デビューから2戦2勝となれば、日本人投手では09年の上原以来4人目。レギュラーシーズンでは12年8月から日米合わせて30連勝に到達する。田中ならメジャーでも連勝記録を続けそうだ。

続きを表示

2014年4月7日のニュース