広島 6戦5勝!19年ぶり開幕ダッシュ、梵で2戦連続延長サヨナラ弾

[ 2014年4月5日 05:51 ]

<広・D>11回無死、梵(6)はサヨナラ本塁打を放ちナインからナインから手荒い祝福を受ける

セ・リーグ 広島2-1DeNA

(4月4日 マツダ)
 待望の今季1号が左翼2階席へ着弾すると、一塁ベースを回った広島の梵は右手を高く突き上げた。9年目にして初のサヨナラ弾。広島にとっては、6年ぶりの2試合連続サヨナラ弾。自身初の祝福の水を、お立ち台で浴びた33歳は、白い歯をのぞかせつつ冗談交じりに歓喜の瞬間を振り返った。

 「サヨナラ打は記憶にない。水を浴びたのも初めて。チャンスは何度もあったけど、堂林みたいな星のもとに生まれていないのでね。一生の記念になります」

 2日、ヤクルト戦の延長12回に試合を決めた堂林に続く劇弾は、1―1の延長11回だ。先頭打者として打席に入り、6番手・菊地が投じた初球、125キロの外角スライダーを強振。「めちゃくちゃな振り方。会心でもない」と言いながら、放物線を描いた打球は左翼上段へ一直線だった。新選手会長として初の勝利打点に野村監督は「きょうは全体的に外角球に消極的だったけど、最後はヨギがきっちりとらえてくれたね」と称えた。

 延長戦はこれで今季3戦3勝。日替わりヒーローが誕生する中、先発の左腕・篠田も1年ぶりの1軍マウンドで7回を3安打1失点と好投した。今後への期待は大きく膨らむばかりだ。

 ▼広島・野村監督 最後はヨギ(梵)がきっちり捉えてくれたね。(3連勝に)投手陣が頑張ってくれているから、この結果がある。

 ▼広島・中田(延長11回を三者凡退に抑え、2戦連続勝利)これまでいい投球ができていなかった。前の投手がつないでくれたので、いいリズムで投げられた。

 ▼広島・篠田(今季初先発で7回3安打1失点と好投)立ち上がりは硬かったが、その後は落ち着いて投げられた。チームが勝ったし、充実感がある。

 ≪球団史上初≫梵(広)が延長11回に自身初のサヨナラ打となる1号ソロ。2日のヤクルト戦では延長12回堂林がサヨナラ本塁打しており、チーム2試合連続のサヨナラ勝利。広島の2戦連続サヨナラ勝ちは10年4月16、17日中日戦以来。2試合連続サヨナラ本塁打は84年9月15、16日巨人戦(いずれも長島)、00年9月17日阪神戦、19日巨人戦(浅井、ロペス)、08年7月26、27日横浜戦(アレックス、シーボル)以来6年ぶり4度目。2本とも延長サヨナラ弾は球団史上初めて。これで広島は開幕6試合で5勝1敗。チーム開幕6戦で5勝以上は95年(5勝1敗)以来19年ぶりの快進撃だ。

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