「つなぎ」意識で今宮サヨナラ打「本当にいい1日でした」

[ 2014年4月4日 05:30 ]

<ソ・日>初回1死三塁、打者・内川の時にパスボールで三走・本多(右)の生還を許す大谷

パ・リーグ ソフトバンク5-4日本ハム

(4月3日 ヤフオクD)
 ケンタが決めた!ソフトバンクは3日、日本ハム戦の9回1死一、二塁から今宮健太内野手(22)の右前打で今季初のサヨナラ勝ちを収めた。今宮のサヨナラ打は昨年7月14日のオリックス戦(ヤフオクドーム)以来、自身2本目。前日まで2試合連続無安打に終わっていたが、打撃の進境著しいプロ5年目が勝負どころで真価を発揮した。チームは同一カード3連敗を阻止し、首位タイに浮上した。

 今宮が考えていたのは「つなぐ」それだけだ。同点に追いついた9回1死一、二塁。武田久の真ん中内寄りに来た142キロ直球に対し、バットは素直に反応していた。鋭いライナーは右中間を真っ二つに割った。二塁走者・中村が生還し、昨年7月14日のオリックス戦(ヤフオクドーム)以来自身2度目のサヨナラ打。二塁付近で自主トレの師匠・内川に抱えられると、笑顔がこぼれた。

 「自分で決めるより、内川さんにいい形でつなぎたいと思っていた。いままで全然、打てなかったので、きょうは本当にいい1日でしたね」

 1点差だった7回1死一塁では、セーフティーバントを狙ったものの、一邪飛でチャンスをつぶした。その時点で13打席連続無安打と絶不調だった。ただ、今宮は「あれだけ怒るのはびっくりした。逆にいい雰囲気になった。9回にはチームのムードが盛り上がってきた」と逆転の機運を感じていた。4回無死、柳田がこのカード2個目の死球を右膝付近に受けて激怒。両軍ベンチから選手らが飛び出して乱闘寸前になった。9回無死、一ゴロでも全力疾走し、相手失策を誘い出塁したのは柳田だった。気合のバトンを受け、劇的サヨナラ打で応えた。

 昨季、ゴールデングラブ賞を初受賞した守備から流れを引き寄せた。「守備にはスランプはありません」。6回1死二塁で中島卓が三遊間深くに放った打球を処理し、一塁は間に合わないと即座に判断し、三塁へ送球。オーバーランした近藤を刺すスーパープレーを見せた。「松田さんと話し合っています」。三遊間への打球の際、二塁走者を刺すために松田は深追いせず、三塁のカバーに入ることは2人の決めごとだ。ピンチを切り抜けた後には、格言通りチャンスがあった。

 本拠地で日本ハムに同一カード3連敗を喫していれば、07年以来7季ぶりとなる屈辱だった。「嫌な形の点の取られ方だったし、3連敗はできなかった。これは大きい」と連敗を止めた秋山監督は一息ついた。今宮は今季初打点。負の流れを断ち切る値千金のサヨナラ打だった。

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