3年目“うわさわ”です!プロ初登板初勝利でハム単独首位

[ 2014年4月3日 05:30 ]

<ソ・日>プロ初先発初勝利を飾りホッと胸をなでおろす上沢(右は宮西)

パ・リーグ 日本ハム3―1ソフトバンク

(4月2日 ヤフオクD)
 最後は生きている心地がしなかった。9回2死一、二塁。フラフラッと左翼に上がった打球に対し、猛然とダッシュした中田が好捕して一回転。その瞬間、ベンチから立ち上がって両手を突き上げた日本ハム・上沢。高卒3年目でプロ初登板初先発初勝利を飾った。

 「最後は中継ぎの方に任せて祈るだけだった。同級生が1軍で活躍するのを見て、つらいこともあったので、率直にうれしいです」

 1メートル87の長身右腕は20歳の若者らしく腕を振って投げた。2回には2軍でも一度もないボークを取られた。それでも「緊張しているんだな、って自覚していた」と冷静な自分もいた。3―0の3回2死から内川の二塁打で失点しても「引きずらないように」と切り替え、李大浩(イデホ)のバットに空を切らせた。強打者ぞろいのソフトバンク打線を6回3安打1失点、毎回の7三振は見事だった。

 上沢の野球歴はまだ8年。小学生の頃はサッカーと水泳に没頭し、中学から野球を始めた。この日、バックネット裏で観戦した父・和也さん(54)は磐城(福島)の元エースだったが、立大進学後に肩を壊し野球を断念。「小さい頃に入れ込んでケガをさせるのが一番嫌だった」。自身の経験から、他のスポーツをさせることで脚力や柔軟性を養わせた。

 その思いは栗山監督も同じだった。昨季終盤には1軍昇格も検討された。だが、栗山監督は「使いたくても上で先発させなかった」と育成に力を注いだ。3年目で初めて1軍キャンプに呼ばれ、好結果を残し続けて開幕ローテーションの座をつかみ取った。

 チームでは11年の斎藤佑樹以来となる初マウンドでの白星。チームは単独首位に立ち、指揮官は「他の投手にも刺激になる。それを狙っている」と1勝に今後の相乗効果も期待した。

 ◆上沢 直之(うわさわ・なおゆき)1994年(平6)2月6日、千葉県生まれの20歳。専大松戸では高3春に千葉県大会準優勝。関東大会に出場し、準々決勝敗退。夏の千葉大会は4回戦で敗退し、甲子園出場はなし。11年ドラフト6位で日本ハム入団。昨季はフレッシュ球宴で先発し、優秀選手賞に輝いた。1メートル87、88キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「プロ野球 交流戦」特集記事

2014年4月3日のニュース