坂本 初開幕弾で100号 25歳3カ月は長嶋抜き巨人右打者最年少

[ 2014年3月29日 05:31 ]

<巨・神>4回2死、坂本(右)は能見から通算100号のメモリアルアーチとなるソロを放つ

セ・リーグ 巨人12-4阪神

(3月28日 東京D)
 暗闇から抜け出すメモリアルアーチだった。3―4の4回2死の第3打席。巨人・坂本が能見の139キロ外角高めの直球をバックスクリーン左へ放り込んだ。プロ8年目でたどり着いた通算100号アーチ。少しホッとした表情を浮かべてベースを一周した。

 「100号はいっぱい打っているので何も(思わない)。それよりも良い場面で1本打てたことがうれしい」

 オープン戦は終盤、23打席連続無安打で終え、打率は・189と絶不調だった。それでも起用してくれた原監督の期待に貴重な同点弾で応えると、6―4の5回2死一、三塁から123キロスライダーを中前適時打。7回1死でも左前打を放ち、打撃不振がウソだったかのような猛打賞。打線の起爆剤となる活躍に「開き直って、良いときのタイミングをイメージしながらできて良かった」と笑みがこぼれた。

 苦しみから抜け出そうと必死だった。緩い変化球に上体が突っ込み、間合いが取れなくなっていたが、打撃投手にスローカーブと直球を織り交ぜてもらい、ためをつくるように修正。ロングティーで高く左足を上げて軸足(右足)に重心を乗せるように意識した。開幕前日は「心配です」と漏らしていたが、地道な努力で本来の打撃を取り戻した。

 昨季は打率・265と、不本意なシーズンを送った。今季は井端と片岡が加入し、レギュラーが保証されない状況下に置かれた。「負けないようにやる」。オフは例年より早くからバットを振り込み、キャンプでは早出、居残り練習を欠かさなかった。プロ初の開幕弾で記録を達成し、球団創設80周年の幕開けに花を添え「偉大なOBがいて今のジャイアンツがある」と感謝した。原監督も「コンパクトに打った中で豪快に飛ばしたのは価値がある」と称えた。

 「結果が出てホッとしている。でも終わってみれば144試合のうちの1試合。気を引き締めてやりたい」。まだスタートしたばかり。25歳のリードオフマンの言葉は力強かった。

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