巨人 ド派手12点!開幕戦球団初の先発全員安打 抜てき橋本V打

[ 2014年3月29日 05:30 ]

<巨・神>阪神に大勝しハイタッチする巨人ナイン

セ・リーグ 巨人12-4阪神

(3月28日 東京D)
 80周年のメモリアルイヤーに新たな歴史を刻んだ。プロ野球は28日、セ、パ両リーグが同時に開幕し、巨人は球団史上初となる開幕戦の先発全員安打で阪神との伝統の一戦に快勝した。4点リードされたが、4回に坂本勇人内野手(25)が通算100号となる同点弾。5回には橋本到外野手(23)の勝ち越し打など一挙6点を奪い、202人が集結したOBの前で強さを見せつけた。

 4万4971人の大観衆の前で、そして80周年の伝統をつくってきたレジェンドたちの前で、ナインはたくましかった。4点リードをはね返し、12得点は全て2死からだった。球団史上初の開幕戦先発全員安打という快挙を達成し、原監督も高ぶる声を抑えるように口を開いた。

 「2アウトから粘り強く攻撃できた。先行はされましたけど、非常にいい勝ち方ができた」

 3回に4点を先制されたが、慌てず、能見を攻め立てた。同点で迎えた5回2死一、二塁。決勝打はプロ6年目で初の開幕スタメン出場を勝ち取った橋本のバットから生まれた。能見の4球連続スライダーでカウント2―2となった5球目の内角速球を叩き、右中間を破る2点二塁打。「甘いところに来た速球を仕留められた。開幕スタメンを絶対につかみ取るという思いでやってきたので、うれしい」。活気づいた打線はこの回さらに4点を追加した。

 メモリアルゲームで若い橋本が決勝打を打ったことに意味がある。シーズン最多出場は昨季の35試合。この日、ロッカールームのホワイトボードを見て、初めて自らが先発出場であることを知った。緊張感をしのぐ力の源は反骨心だった。

 中堅はチームで唯一のウイークポイント。12日のロッテとのオープン戦(QVCマリン)では2番・中堅で起用されながら2打席連続三振に倒れた。「バットにも当たらないのは(2番に)ふさわしくない」「センターのポジションでだらしない人間が多すぎる」。途中交代を命じた原監督の言葉は辛らつだった。翌13日。ロッテ戦が中止になると、橋本は千葉からよみうりランドに2時間かけて移動し、黙々とマシン打撃に取り組んだ。「本当に悔しかった。でも、監督にああいうふうに言ってもらえて感謝しています」と言った。

 この姿こそ、原監督が日本一奪回へナインに求めた姿だった。「マイナスな状況もあるが、それをも積み上げられるチームにしたい」。失敗やミスを犯しても、その後の時間をどう使うのか。懸案だった中堅手に、思いを形にする選手が出現した。指揮官も「彼もうれしいでしょうが、私もうれしい。これを続けていってほしい」と喜んだ。

 原監督は試合前のミーティングで「創立80周年において我々が戦える喜びを感じながら、歴史をしっかりとつくっていこう」と言った。巨人の伝統は勝つこと。そこに妥協は許されない。新たなページを加える戦いは最高の形で始まった。

 ≪開幕戦の巨人先発全員安打は初≫巨人は4本塁打を含む先発全員の14安打12得点で逆転勝利。巨人が開幕戦で4点差をひっくり返したのは98年ヤクルト戦(0―4→○6―4)と並ぶ最多得点差だ。また、開幕戦2桁得点は46年セネタース戦○12―0、94年広島戦○11―0、01年阪神戦○17―3、06年横浜戦○12―2に次いで8年ぶり5度目。投手を含めた開幕戦の先発全員安打は93年中日以来21年ぶりだが、巨人では1リーグ時代を通じ初めて。開幕戦の4本塁打以上は09年中日(4本)以来で、巨人では07年まで5度あった3本を上回る球団最多記録になった。

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