楽天・則本 133球プロ初完投勝利「最後まで行きたいと言いました」

[ 2014年3月28日 21:34 ]

<西・楽>力投する則本

パ・リーグ 楽天2―1西武

(3月28日 西武D)
 楽天の則本がプロ初完投でチームに開幕戦白星をもたらした。10三振を奪い9回を6安打1失点。133球の熱投だった。

 1点リードの8、9回は一打逆転のピンチを招いたが「開幕の緊張感の中で最後まで投げたかった。8回に自分から“最後まで行きたい”と言いました」

 8回2死二、三塁の場面では4番・浅村をフォークで詰まった右飛に。9回にも1死一、二塁のピンチを招いたが、炭谷をスライダーで遊ゴロ併殺に打ち取り133球を投げ抜いた。ルーキーながら15勝を挙げた昨季は8回が最長で完投がなかった。

 「(完投は)ようやくできた。最後までマウンドに立っているというのは格別。最高の気分でした」

 新人から2年連続で開幕投手を担うのは2リーグ制となった50年以降は58~60年の杉浦忠(南海=現ソフトバンク)と59、60年の伊藤芳明(巨人)に続いて3人目。

 昨季はソフトバンク・摂津との投げ合い、7回途中4失点で敗戦投手となったが、西武・岸との投げ合いを制し重責を果たした。

 チーム3年ぶりの開幕戦白星に右腕は「最高のスタートがきれた。チーム一丸で頑張っていきたい」

 昨季24勝無敗のエース田中が抜けた。日本一連覇へ則本が投手陣を引っ張る存在として投げ続ける。

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